今回は、手作りパンが焼き工程で膨らまい原因や注意点などについて、わかりやすくおまとめしました^^
手作りパンの失敗と言えば「膨らまない」こと。
しかも、一次発酵、二次発酵とうまく膨らんでいたのに、最後の焼き工程だけ膨らまないという謎現象に頭を悩ませている初心者の方も多いかと思います。
実は、わたしのパンもそうでした。なぜかオーブンに入れてからは全く膨らまない…。なんならちょっとしぼんでいるんじゃぁないのか(ジョジョ風)と思うくらいです。
で、いろいろとわたしなりにトライ&エラーを繰り返した結果、こうなる原因として大きいのが「こね不足」と「過発酵」でした。
記事本文ではこれらの原因ついて詳しくお伝えするとともに、その他の些細な原因として考えられることについてもお伝えしています。
手作りパンが焼き工程で膨らまないという人は、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね(*・∀-)☆
パンが焼き工程で膨らまない原因として考えられるものは?
それでは早速、パンが焼き工程で膨らまない原因について見ていきましょう!
当てはまるところがないかひとつずつ確認してみてくださいね^^
こね不足
初心者によくあるのが「こね不足」です。レシピなどを見ているとよく10分分くらいこねると書いてありますが、こね方によってはそれくらいでは全然足りません。
伸ばし方はしっかり抑えつけて押しつぶしながら伸ばすやり方がおすすめです。粘土をまるめるようにこねこねしているだけでは効果は薄いのです。
わたしは最低でも25~30分くらいはこねるようにしています。最終的に薄く伸ばしてもちぎれにくくなるようになればOKとしています。
本当は生地を伸ばした時に薄く膜がはるくらいが理想みたいですが、材料の配合や温度にもよるのでちょっと難しく感じます。
体感ベースですが、膜がはらなくてもしっかり30分もこねていればちゃんと膨らむようになりましたので、ためしにこね時間を長めにとってみてくださいね!
過発酵(特に一次発酵)
わたしが焼きで膨らまない一番の原因とにらんでいるのがこの「過発酵」です。特に一時発酵の時に発酵させ過ぎると焼き工程で全く膨らまないように感じました。
わが家のコンベクションオーブンには発酵モードがついていないので、いつも常温発酵していたんですが、発酵具合の見極めに失敗してついつい膨らませ過ぎたのだと思います。
大体ですが、生地が2倍くらいに膨らんだらそのあたりでやめて次の工程に移った方が良さそうです。
一時発酵で発酵させ過ぎた生地をさらにベンチタイムと二次発酵で発酵させてしまうと、もう焼き工程の時に膨らむ力が残っていないようです。
わたしの場合はおそらくこの過発酵が原因だったと思うので、一度確認してみてくださいね!
オーブンの温度が低すぎる
焼き目をあまりつけたくない白パンを作る時は温度を170℃くらいに設定することが多いですが、オーブン内の温度が低すぎても膨らまないことがあるようです。
また、予熱をしっかりしていないと庫内の温度が低い状態で焼き始めることになるので、この場合も膨らむ前に表面の水分が抜けて膨らまなくなってしまうみたいです。
わたしはこれには該当しなかったのであまり実感がないのですが、「温度設定が低いパン」をよく作る人は温度に注意してみても良いかもしれませんね。
材料のバランスが悪い
パンだけに限りませんが、レシピに書かれている材料の分量を勝手に変えてしまうと、全体のバランスが崩れて上手に仕上がらなくなってしまいます。
パンの場合は特に水分量が変わると焼き上がりに大きく影響するので、少なくとも粉の量と水分の量はしっかり計ってレシピ通りに入れるようにしましょう。
イーストが古い
ちょっとレアなケースなんですが、ドライイーストが古過ぎると元気がなくなっていて膨らまなくなることがあるようです。
かなり久しぶりにパンを焼いたけど膨らまなかったという人は、イーストがあやしいかもしれません。
ただ、その場合だと焼き工程じゃなくて一時発酵の時点で膨らみ方がおかしいと思うので、今回のパターンの原因としてはずれているかと思います。一応、豆知識として^^
パンをオーブンで膨らませるためのポイントを紹介!
ここからは、上でお伝えした内容をもとにパンを焼き工程でしっかり膨らませるためのポイントについてまとめておきますね。
すでに説明している中で対処法についても書いてしまっている部分もありますが、基本的には原因になっていることの逆をするだけでOKです。難しいことはありません。
重複する部分もあるかとは思いますが、次のパン作りの参考にしてもらえると嬉しいです!
しっかり計量する
とにかく最初はレシピに書かれている分量を変えないようにキッチリ軽量しましょう。
出来れば0.1g単位で計れるキッチンスケールを使いたいところです。1g単位だと3.5でも3.9でも3gとなってしまうので、イーストなどを計量する時はちょっと心配になります。
繰り返しになりますが、粉と水分量のバランスは焼き上がりに大きく影響するので、こことドライイーストの量だけは絶対に守るようにしてくださいね!
しっかりこねる
ここはすでにお伝えした通りです。
とにかくしっかり押しつぶすように伸ばしながらこねましょう!
わたしがこね方の参考にしたのがこちらの動画です(´・∀・)ノ゚
様子を見ながら発酵させる(一時発酵)
オーブンに発酵機能がついている場合は問題ありません。40℃あたりに設定して30分~40分時間通りに発酵させればOKです。
オーブンから出した後はフィンガーテストをして、発酵具合をチェックするのはお忘れなく。
問題はわたしのように常温発酵させるパターンです。
常温発酵は室温にめちゃくちゃ影響されますので、一概に何分というを決めることができません。
わたしの場合は20分くらいで一度発酵具合を確認して、その後は5分ごとに様子を見るようにしています。
2倍くらいになったかなと思ったら、そこでフィンガーテストをしてある程度発酵しているのが確認できたらそこで次の工程に移ります。
夏場だったり、湯煎して発酵させるような場合は発酵スピードがぐんと上がりますので、よりこまめに発酵具合をチェックした方が良さそうです。
初心者の時は一時発酵でよく膨らんでいる方が美味しく焼けそうなイメージを持ってしまいがちですが、ここで発酵させ過ぎるのは逆効果です。
おそらく焼き工程まで元気が続かず、最終的に膨らんでいないかたい食感のパンになってしまうので、過発酵には十分ご注意ください。
ちなみに、わたしは二時発酵を常温でする時は大体30分と決めていて、生地が膨らんでぷるんとしてきた感じが見て取れたらOKにしています。
そこでまだ不十分かなと感じた場合はあと5分~10分追加する感じですね。
もちろんオーブンに発酵機能がある場合はレシピ通りに発酵させてくださいね!
あまりに古いイーストは使わない
もし使ったドライイーストが古いものだった場合は新しいものに買いかえるようにしてくださいね。
一応そのイーストが元気かどうかチェックする方法もあります。
ドライイーストとグラニュー糖を小さじ1ずつコップに入れて、そこに30℃くらいのお湯を入れてかき混ぜます。
しばらくたって泡がブクブクしてきた場合は、まだイーストが元気なので使うことができますよ♪
パンが焼きで膨らまない原因についてのまとめ
以上、手作りパンが焼き工程で膨らまない原因や注意点などについてお届けしました!
パンが焼き工程で膨らまない原因はひとつではありませんが、わたしが一番あやしいと思っているのが「過発酵」です。
特に一時発酵でやり過ぎてしまうと、もうその後に何をやっても元に戻すことはできません。膨らまないパンを焼くしかないのです。
あ、ピザ生地にしてしまうという手もありますが。
厳密に探していけばもっと細かい原因も見つかるのだとは思いますが、わたしは発酵具合に気をつけただけでしっかり膨らむようになりました。
初心者のうちは一時発酵で大きく膨らんでいる方が何となく上手くいっているような気分になりがちですが、それは「幻想」で、実際は逆効果です。
焼き工程で膨らまない原因がわからないという人は、ひとまず一時発酵で発酵させ過ぎていなか確認してみてくださいね!