春が旬のハマグリ。桃の節句のお祝いに欠かせない食材のひとつです。
でも、ハマグリってそのまま焼くと身が上の殻にくっついてしまって美味しい貝汁がこぼれてしまいますよね…。
「上下の向きを見極めて焼くといい」という説がありますが、実はハマグリの焼き方に上下の向きは関係ありません。
加熱の仕方さえ工夫すれば、身がひっくり返ることもなく、美味しいエキスをこぼさずいただくことができるのです。
ということで今回は、「ハマグリの焼き方に上下の向きが関係ない理由と上手な焼き方」についてわかりやすくおまとめしてみました(*・∀-)☆
ハマグリの焼き方には上下の向きは関係ないんです!
まずはハマグリの焼き方に上下の向きは関係ないということについて、もう少し詳しく説明していきましょう。
ネット上には、ハマグリを立てて倒れた側を下にして焼けば身が下にくるという説があるのですが、あの方法はどうやらあまり意味がないようです。
というのも、ハマグリの貝柱は上下にひとつずつあって、加熱された方の貝柱が殻から外れるようになっているからです。
なので、網を使って焼いた時どうしても身が上の方についていってしまうんですね。
そう、知ってしまえば理屈は簡単です。
ハマグリを下の殻にとどまらせるのは、要するに下の貝柱だけを外さなければ良いということになります。
だから、ハマグリの焼き方に上下は関係ないという結論になるんです。
まずはこのことをしっかり覚えておいてくださいね♪
ハマグリを上手に焼き上げる3つの方法を紹介!
理屈がわかったところで、下の貝柱だけを外さないようにする焼き方をご紹介していきますね!
アルミホイルで包む焼き方
まずはもっともお手軽で簡単なアルミホイルで包む焼き方から。
アルミホイルは熱を伝えるので、下から加熱しようが結果的にはハマグリ全体に熱が行きわたることになります。
しかもアルミホイルで包んでいるので、焼いている途中で口が開いて中のお汁がこぼれてしまう心配もありません!
手順
よく洗ってから包んでください。できれば二重三重に包んでおくと効果的に加熱できます。
② 網の上で焼く
そのまま網にのせて焼きましょう。網を使わない場合は、そのままコンロなどに入れてもOKです♪
③ 蒸気が上がってきたら火から下ろす
良い香りがして、ハマグリから蒸気が上がってくれば火から下ろすタイミング。
5cm程度のハマグリでだいたい5分くらいが加熱時間の目安です。
④ そのまま1分程度蒸らす
予熱でじっくり火を通しましょう。
⑤ ゆっくりアルミホイルを開ける
蒸らし時間が終了したら、貝汁をこぼさないようにゆっくりアルミホイルをはずしてください^^
オーブントースターで焼く
おうちの中限定ですが、オーブントースターを使ってもハマグリを上手に焼くことができます。
オーブントースターは網と違い上下から同時に加熱するので、上の貝柱もちゃんと外れてくれます。
場合によっては下の方が先に外れてしまうケースも考えられますが、基本的には上の方が火力が強い場合が多いので、上の方が先に外れる確率が高いと思います。
口が開いた勢いで貝汁がこぼれる場合があるので、下に必ずアルミホイルをしいておきましょう。面倒くさければ、アルミホイルで包んでしまってもOKです♪
焼き方
金属トレーがあればその上にアルミホイルをしいておけば完璧です!
② 洗ったハマグリを並べて加熱する
ハマグリ同士がぶつからないようにある程度間隔をあけて並べるのがポイントです。
③ トースターを200℃に設定して5分程度加熱する
ハマグリの大きさによって違いはありますが、だいたい5分くらいで火が通ります。
口がパカっと開いたら焼き上がりのサインです♪
焼きすぎるとハマグリの身が固くなるので、火が通りすぎないようにしっかり見張っていてくださいね!
蝶番を切る焼き方
最後はちょっと面倒ですが、ハマグリの蝶番を切ってから焼くやり方をご紹介します。
貝殻をつないでいる部分にある黒いでっぱりがハマグリの蝶番です。この蝶番を最初に切っておけば、火が通った時に口が勢いよく開くのを防ぐことができます。
上から加熱するわけではないので身は上に付いたままになりますが、口が開かないので貝汁がこぼれる心配もありません!
焼き方
貝殻のつなぎ目にある蝶番(黒いでっぱり)を包丁で落とします。
蝶番は貝殻に比べると柔らかいのでキッチンばさみでも切れますよ!
② 網の上に置いて加熱する
化粧塩をする場合は、ここで塩をのせましょう!
③ ぐつぐつして蒸気が立てば焼き上がり
蝶番を切ってしまうと口がパカっと開かないので焼き上がりのタイミングを逃すことがあります。
口が少し開いて貝汁がぐつぐつし、中から蒸気が立っていれば十分火は通っています。
ひっくり返して両面焼きたくなりますが、口が開かない分熱が中にこもっているのでその必要はありません(蒸し焼きみたいな状態)。
化粧塩をしている場合は、塩が完全に乾いてくるのも目安のひとつとなります!
ひとまずこの3つの焼き方をマスターしておけば、ハマグリがひっく返って貝汁が台無しになるという事態は避けられるはずです^^
さらに美味しくハマグリをいただくための豆知識♪
最後に焼きハマグリの味をさらにワンランクアップさせるテクニックをご紹介します(●´∀`)ノ
その方法とは、ハマグリを加熱して最初に出てくる水分を少し捨ててしまうという焼き方です。
せっかくの貝汁を捨てるなんてもったいないと思うかもしれませんが、実は最初に出てくるこのお汁は旨味の少ない海水であることがほとんど。
この汁を捨てた後にこそ、本当のハマグリ汁がにじみでてくるのです!
やり方はいたってシンプル。貝殻の中のお汁がぐつぐついいだした時にトングなどで持ち上げて水分を切ればOK。特に難しい部分はありません♪
この一手間で、貝汁の味が薄くなることを防ぐことができ、さらには貝汁の吹きこぼれも防止できるのです。まさに一石二鳥。
ただ、このテクニックはアルミホイルで包む焼き方の時には実践できないのが残念なところです。
3つ目に紹介した蝶番を切る焼き方とは相性が良いので、この方法で網焼きをする時にはぜひ一度試してみてくださいね!
まとめ。
あさりはスーパーで一年中売ってますが、ハマグリは旬の春でないとなかなか見かけません。
せっかく美味しそうなハマグリを手に入れたなら、濃厚な旨味がつまった貝汁と一緒にちゅるんと食べたいところですね^^
繰返しになりますが、ハマグリの焼き方に上下の向きは関係ありません。
網焼きの時に身が上の殻にくっついてしまうのは、加熱された面の貝柱が外れるのが原因です。
殻が大きく開いて貝汁がこぼれてしまうのを防ぐには、前もって蝶番を切り落としておけば安心です。
でも、もしバーベキューなんかで豪快にパッカーンとなる演出を楽しみたいのであれば、蝶番を切らず焼くのも全然アリですよ!
もっとお手軽な方法がいい場合は、アルミホイルで包んで直火焼き、あるいはオーブントースターで焼くのもおすすめです。
そうそう、焼く時も食べる時も殻はめちゃくちゃ熱くなっているので、やけどにはくれぐれも注意してくださいね!
今年は美味しいハマグリを堪能しちゃういましょうヽ(*´∀`)ノ