ひとくちに松茸といっても、成長過程(かさの開き具合)によって呼び方や特徴、向いている食べ方に違いがあります。
もちろん、お値段にも差が出てくるので、松茸の基礎知識として勉強しておきましょう!
ということで今回は、「松茸の呼び方の違いと適した食べ方」について、わかりやすくおまとめしてみました。
ちなみに、一番高級な状態の松茸は「つぼみ」と呼ばれます。つぼみ以外の特徴を知ることであなたの松茸レベルも一段階アップしますよ(●´∀`)ノ
松茸の呼び方と適した食べ方をおまとめ!
それでは早速違いを見ていきましょう。
● コロ
なんともかわいらしい呼ばれ方の「コロ」は、かさが開いていない状態の小さな松茸(6cm以下)。
コロはまだ未成熟なので、やわらかい食感とひかえめな香りがその特徴となります。
向いている食べ方:煮物(コロ煮)
● つぼみ
コロが成長して、かさに膨らみ出てきたものが「つぼみ」です。膨らんではいるものの、かさがに開くときの切れ目が入っていない状態を指します。
先程お伝えしたとおり、つぼみは松茸の中で最も高く評価されています。
香り・味のバランスに優れているのが特徴で、松茸料理を堪能するには一番向いています。懐石料理などに使われたり、贈答用にされるのもこの状態です。
向いている食べ方:焼き松茸・土瓶蒸しなど
● 中つぼみ(中開き)
つぼみがさらに成長し、かさが少しだけ開いた状態(膜切れ30%以内)が「中つぼみ」です。お店によっては「中開き」と表記されることもあります。
開いたかさの食感はやわらかく、つぼみに比べて香りが立っているのが特徴です。
つぼみの次に評価が高く、見た目の美しさを活かした調理法に向いています。
つぼみより一段下がるといっても人気が高く、中にはつぼみよりも高く評価している人も見かけます。
向いている食べ方:天ぷら・焼き松茸など
● 開き
中つぼみがさらに成長し、かさが開ききった状態が「開き」となります。名前通りですね。
開き状態の松茸は、他の状態に比べ香りが強いのが特徴です。つぼみや中つぼみに比べると評価が低く、その分お安くなっています。
向いている食べ方:松茸ご飯・お吸い物・パスタ・すき焼きなど
かさの開いた松茸はどんどん香りが逃げていってしまいますので、できるだけ早く食べきるのが正解です。
もし、食べきるまでに時間がかかりそうだと思ったら、その時点で冷凍保存することをおすすめします(*・∀-)☆
新鮮でおいしい松茸の特徴をおまとめ!
松茸の呼び方の違いがわかったところで、良い松茸の選び方についても覚えておきましょう。
ここでは、つぼみや中つぼみを選ぶ時に見るべき3つのポイントについてご紹介します!
● 柄が太くしっかりしていてる
良い松茸は柄が太くしっかりしているのが特徴です。柄を指でぎゅっとつまむと弾力があり、中身が詰まっているのを実感できるものを選ぶと良いでしょう。
柄がふにゃっとしている松茸には、虫食いの可能性があります。中を食べられているので、外からさわった時にやわらかく感じるのです。
● 表面が乾燥していない
表面がカサカサに乾燥している松茸には注意が必要です。こういう松茸には香りが弱い傾向あるからです。
表現が難しいのですが、表面に潤い感のある松茸がおすすめです。
潤いといっても「ぬめり」とは違うので、この点にはご注意ください。
かさのすぐ下(柄の上部)にぬめりが出ているものは、松茸の鮮度が落ちているサインです。間違っても選ばないようにしましょう。
● 白と茶のコントラスがはっきりしている
新鮮な松茸は白い部分と茶色い部分のコントラストがはっきりしています。つまり、鮮度のバロメーターなのです。
くすんで見えるものは避けた方が無難です。先程のぬめりの有無と合わせて判断すると良いでしょう。
とりあえず、この3つポイントを意識しながら松茸を選べば大ハズレをひく可能性はかなり下がるかと思います。
ただ、これらの判断方法は松茸に直接さわるやり方です。
しつこいようですが、店頭の松茸に無断でさわるようなことはしないでくださいね。必ずお店の方に許可を得てからにしましょう。
勝手にさわって、買い取れ!とか言われてもつまらないですからね(-∀-`; )
ひとこと。
おつかれさまでした!
松茸の呼び方の違い、良い松茸の選び方をマスターしたあなたはもう何もおそれることはありません。あとは挑戦あるのみです。
国産を食べて、外国産とも比較して、たまにはハズレもひいたりしながら、松茸通を目指しましょう。
それにしても、国産松茸って高いですよね。もうちょっと安くなってほしいものです(´Д`。)