ひとくちに松茸といっても、超のつくほどお高い国産松茸から比較的手頃な外国産松茸までいろいろあります。
しかし、ある程度松茸慣れした人ならいざしらず、初めて買おうと思っている松茸初心者にはそれらを見分けるのはなかなか難しいものです。
ということで今回は、「国産松茸と外国産松茸の見分け方」をメインに、松茸初心者に役立つ知識をわかりやすくおまとめしてみました。
この記事を読めば、松茸の見分け方、外国産松茸の特徴(産地別)、さらには松茸の鮮度の見極め方についても理解できます。
松茸を買いたいけどよくわからん!というあなたにはうってつけの内容です(*・∀-)☆
一目でわかる!国産松茸と外国産松茸の見分け方!
目の前にある松茸が国産か外国産かを一目で見分ける方法、それは松茸に土がついているかどうかを確かめることです。
値段や値札の産地表記以外で松茸を見分けるなら、とりあえずこれを覚えておけば大丈夫です。
どうして外国産の松茸に土がついていないのかというと、日本の法律上、外国の土がついたままの植物は輸入できないことになっているからです。
参考リンク:「植物防疫所 -よくあるご質問(輸入編)-」
この法律により、外国産の松茸は輸出前に土を洗い流すことが義務付けられているのです。
このことを知った上で国産と外国産を見比べてみると、外国産の松茸の方がつるっとしていて小綺麗になっていることがわかります。今度スーパーや市場で実際に見比べてみてください。
また、この見分け方は貰い物の松茸を見分ける時に最も効果を発揮します。もらった相手にどこ産の松茸ですか?なんて聞けないですからね(´Д`。)
外国産松茸の特徴を産地別におまとめ!
国産と外国産の見分け方がわかったところで、次は外国産松茸の特徴をみていきましょう。
外国産にも産地がいろいろあって、採れた国によって松茸の特徴が違います。もちろん値段もかなり違いますよ!
※ 外国産松茸の相場は、ネットで調べた価格を参考にしています。また、時期やの等級(傘の開き具合など)によっても変わるので参考程度にお考えください。
中国産
おそらくあなたが一番多く目にするであろう中国産松茸。中国産は国産に比べると食感がやわらかいのが特徴です。
また、中国のどこで採れたかによって松茸の種類が違います。中でも中国の北東部に位置する吉林省・黒竜江省で採れる松茸は日本の松茸と同じ種類なのだそうです。
スーパーや店頭で見分けるのは難しそうですが…。
あと気になったのが、中国産の松茸でやたらと香りの強いものは松茸香料で香りをつけているとの情報です。
嘘か本当かわかりませんが、中にはそういうものもあるかもしれません。
そのあたりが気になる人は、信頼できるお店から購入することをおすすめします。
中国産松茸100gの相場:約1,000円~3,000円
韓国産
外国産の中でも高価な部類に入るのが韓国産松茸。その理由は、国産の松茸にかなり近いと言われているからです。
また、輸送距離が短く鮮度が良いので、他の外国産松茸に比べると風味の劣化が少ないのも特徴です。
韓国産松茸100gの相場:約3,000円~4,000円
アメリカ産・カナダ産
アメリカ産やカナダ産の松茸はもう見た目からかなり違います。国産の松茸に比べると全体的に大きく色白なのが特徴です。
国産の松茸とは種類が違いますが、味も香りしっかりしています。
値段のわりに肉厚で食べごたえがあるので、国産ではもったいなくてできない天ぷらダネにもおすすめです。
アメリカ産松茸100gの相場:約2,000円~3,000円
スウェーデン産・フィンランド産
あまり見かけませんが、スウェーデン産の松茸は見た目・味・香りがほとんど国産のものと変わりないと言われています。
その理由はスウェーデン産の松茸は国産の松茸とDNAがほとんど(99.9%)同じなのだそうです。
国産の松茸に比べるると出回る時期が少し早いので、8月下旬~9月頃に探してみると見つかるかもしれませんね。
北欧産松茸100gの相場:国産松茸の半分程度との情報(5,000円くらい?)
トルコ産の松茸の特徴
ころっとした見た目のトルコ産松茸。レバノン杉の根本に生える松茸で、国産のものとは種類が違います。
乾燥した土地で育つので水分含有量が少なく、シャッキリとした食感が特徴です。香りは弱めとのこと。
トルコ産の松茸100gの相場:約1,500~2,000円
ブータン産
ブータン産の松茸は標高の高い場所で採れるので虫食いがほとんどないのが特徴。
カナダ産の松茸と食べ比べた記事を読んでみましたが、カナダ産に比べると香りが強く、食感もシャッキリしているとのことです。
国産の松茸に比べるとクセが少なく、食べやすい印象なのだそうです。
ブータン産松茸100gの相場:約100g:2,500円~3,000円
松茸の鮮度を簡単に見分ける方法!
それでは最後に、松茸の鮮度を見分ける方法を確認して、この記事を終わりにしようかと思います。
鮮度が落ちてきた松茸にはふたつの特徴が現れます。それが、以下のふたつです(`・ω・´)ノ
新鮮な松茸は身がしまっていて、柄をギュッと持ってもあまりへこみません。
鮮度が落ちてくるとだんだんやわらかくなり、ふにゃっとしてくるのです。
● 軸の上部からぬめりが出てくる
わかりやすいのはかさ傘と柄の付け根あたりからぬめりがでてきます。また、全体的になくしめったような感じになってきます。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。中国産の松茸を例にわかりやすく解説してくれています。
ひとこと。
おつかれさまでした。これで松茸の見分け方はばっちりですね!
いろいろお伝えしてきましたが、国産と外国産を見分けるポイントは「土がついているかどうか」です。これだけはしっかり覚えておいてくださいね。
それにしても、外国産松茸にはたくさんの種類があります。わたしも今回調べてみてびっくりしました。
国産は高くてちょっと…という場合には安価な松茸が活躍しそうですね(●´艸`)