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灯油をこぼしたら気化するの?火事になる危険性について調べてみた!

石油ストーブやファンヒーターのタンクに灯油を入れる際、あふれたりしてこぼしてしまったらどう対処していますか?

可燃性の油ですから、慌ててしまいますよね…。こぼした灯油が気化して引火して火事になったらどうしよう…と心配になる人も多いかと思います。

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灯油は揮発油なので気化はします。ただ、気化はしますがそれだけでは引火はしません

直接火を近づけたりしないように気をつけて、よく拭き取れば火事になる心配は低いと言えます。

なので、もし灯油をこぼしてしまったら、まずは落ち着くことが大切。慌てず、でも早急に処理しましょう。

ただし、もし大量にこぼしたとか、ストーブに直接かかったような場合は注意が必要です。

ということで今回は、灯油をこぼしたら気化するのか、火事になる危険性はあるのか、合わせて灯油をこぼした時の処理の方法についてお伝えしたいと思います(*・∀-)☆

灯油をこぼしたら気化するのか調べてみた!

すでにお伝えした通り、灯油はこぼせば気化します。こぼした灯油がにおうのが、灯油が気化している証拠です。

じゃあ、危ないじゃん!気化した灯油に引火したら燃えちゃうじゃんΣ(っ゚Д゚;)っ

と思いがちですが、実はそうとも限りません。

可燃性の液体が気化したら直ちに引火の危険性があるというわけではないんです。

そこには、「引火点」が関係してきます。詳しく解説していきますね(´・∀・)ノ゚

そもそも引火ってどういうこと?

まずは「引火」について説明します。

引火というと油とかアルコールなどに火を近づけると火が点いて燃える現象を思い浮かべますよね。

でも、実は火が点くには条件が必要なんです。

可燃性の液体が蒸発(気化)して蒸気を発したとき、その濃度が一定の濃度に達しなければマッチなどの火源を近づけても火は点きません。

さらに、物が燃えるには酸素も必要なわけで、可燃性蒸気と酸素の濃度が一定の条件を満たして初めて火が点くのです。

「気化=引火する」わけではないことがおわかりいただけましたでしょうか?

引火点とは?

可燃性の液体を熱すると蒸発(気化)し、熱すれば熱するほどその蒸気が濃くなります。そして、その蒸気が燃焼するのに十分な量に達する温度を「引火点」と言います。

灯油の引火点は40℃です。常温、特に灯油を使うような冬場には引火しにくいんですね。

ちなみに、灯油と同じく石油から生成される揮発油であるガソリンの引火点は-40℃です。

つまり、ガソリンは常温ですでに引火点を超えているので火を近づければすぐに引火しますが、灯油は簡単には引火しないのです。

ガソリンの方が取り扱いに関して厳重な制限があるのはそういう理由からなんですね(`・ω・´)ノ

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灯油をこぼしたら火事になる危険性と対処方法についても調べてみた!

ここまで見てきて、灯油がガソリンに比べて引火しにくい、比較的扱いやすい燃料であることがわかりました。

ですが、そうは言っても灯油が危険物であることには変わりありません。

実際、石油ストーブ・石油ファンヒーターが原因の火災は数多く報告されていて、その中で灯油の取り扱いが原因の事例もあります。

では、灯油をこぼして火事になる危険性はどのくらいあるんでしょうか?それは灯油がこぼれた場所や状況によっても違います。

というわけで、ここからは灯油がこぼれた場所別に、火事の危険性や対処方法について見ていきましょう!

石油ストーブやファンヒーター本体にこぼした場合

灯油をこぼして火事になるのはほとんどがこのケースです。

「タンクのふたを閉め忘れ、または斜め締めの状態で石油ストーブやファンヒーターにこぼしてしまい、拭き取りが不十分なまま再点火したところ、ストーブの火が引火してしまった。」

こういうのが一番危険なケースですヽ(´□`。)ノ

この場合、もしこぼれたのが少量ならタオルや新聞紙などでよく拭き取ってしっかり乾燥させましょう。

大量にこぼれてしまった場合は、同様にタオルや新聞紙などで拭ける範囲を丁寧に拭き取り、本体を傾けてみてしみ出してくる灯油があればそれもしっかり拭きます。

そのまま風通しのいい場所でよく乾燥させて、臭いがほとんどしなくなれば再度使用しても問題ないかと思います。

心配な場合はメーカーのカスタマーサポートに相談してみましょう。くれぐれも自己判断で分解して拭くのは危険なのでやめてくださいね!

布製品にこぼした場合

絨毯やカーペットにこぼしてしまったり、カーテンにかかってしまったり、あるいは衣服にしみてしまうこともありますね。

布などの繊維製品にしみ込んだ状態の灯油は、空気との接触面積が大きくなり引火しやすくなります。

タバコやライターなどの火を近づけると引火する危険性があるので、落ち着いて火の始末をし、換気のために窓を開けましょう。

布製品にしみ込んでしまった灯油は、タオルやキッチンペーパーなどで叩いて吸い取らせます。

決してこすってはいけません。色落ちしてしまいます。

タオルを取り替えながら2~3回吸い取らせたら、中性洗剤を薄めた液をタオルにつけてさらにたたくように灯油を取り除いていきます。

最後にお湯に浸して固く絞ったタオルでもう一度拭き取ります。

後はそのまま風通しを良くして乾燥させると、臭いも徐々に気にならなくなりますよ^^

また、衣服やカーテンなど洗濯できるものは洗えばきれいになります。したたるほどビショビショな場合は、タオルなどで吸い取ってある程度乾いてから洗濯してくださいね。

フローリングにこぼした場合

木製のフローリングにこぼしてしまった場合は、床材や目地にしみ込んでしまうと変色してしまうので、その前になるべく早く拭き取る必要があります。

タオルなどで、上から叩くようにして灯油を吸い取らせます。

この場合もこすってはいけません。

その後、中性洗剤を薄めた液をタオルにつけて優しく拭き取ります。

最後にお湯に浸して固く絞ったタオルでもう一度拭き取ればOK。もしワックスがはげてしまったら、塗り直してくださいね!

玄関・土間などにこぼした場合

小麦粉や重曹などをまいて灯油を吸い取らせましょう。

その後ほうきで掃き、最後に水で洗い流します。

こぼした灯油をそのまま水で流すのは、下水道で引火したり土壌を汚染する恐れがあるので絶対にやめましょう!

灯油を吸い取ったタオルや新聞紙の処分方法

こぼした灯油の拭き取りに使ったタオルや新聞紙は、少量であれば可燃ごみとして捨てられます。(ただし、自治体によっては禁止しているところもあるので事前に確認してください)

その時、水に濡らした別の布にくるんでから袋に入れて捨てるのがポイントです。

ごみ収集の過程で何かの理由で温度が上昇すると、最悪の場合自然発火する恐れがあるからです。

そのまま捨てられない場合は、風通しのいいところで干して乾燥させれば発火や引火の危険もなくなり臭いも取れますよ^^

まとめ

灯油をこぼしてしまったら火事になるかもと慌ててしまいがちですが、直接火を近づけたりしない限りそう危なくありません。

まずは落ち着いて、火の始末と換気をしましょう。

灯油は揮発油なので、揮発して乾燥してしまえば何も残りません。臭いも徐々に気にならなくなります^^

臭いが残るのは十分に乾燥していないということなので、その間は換気を良くして火の取り扱いに十分気をつけてくださいね。

今回お伝えした内容を覚えておいて、いざ灯油をこぼしてしまった時に冷静に対処してもらえたら嬉しいです(〃ゝ∇・)ゞ

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