たけのこのあく抜きをするのに、米ぬかが無くても小麦粉でできることをご存知でしょうか。
我が家には、春になると仲良しのご近所さんが軽トラック一杯分のたけのこを掘って来て、おすそ分けしてくれます。
とってもありがたいのですが、いつも突然訪ねてきて4,5本置いていくので、米ぬかを買いに行く暇が無くて困るんです(´Д`。)
こういう時に家にある他のもので代用できたらなぁと思っていたら、小麦粉でできることが分かったのです!
というわけで今回は、たけのこをもらったり買ったりしたけど米ぬかが無い時のために、あく抜きを小麦粉でする方法についておまとめしました(*・∀-)☆
たけのこのあく抜きが小麦粉でできる理由を解説!
小麦粉を使ったあく抜き方法をと伝えする前に、まずはたけのこを米ぬかであく抜きする時の、米ぬかの働きについてご紹介しますね。
ここを理解しておくと、小麦粉を使うにしても安心して使えるようになります♪
そもそも、あくと言っても食材によって成分が違います。
たけのこのあくの主な成分はシュウ酸(他にホモゲンチジン酸も)。ほうれん草のあくと同じものですね。
下ゆでする時、まず米ぬかの酵素がたけのこの繊維を柔らかくすることで、あくが抜けやすくなります。
そして、米ぬかに含まれるカルシウムがたけのこのシュウ酸とくっついて、えぐみを感じにくい物質に変えてしまいます。
さらに米ぬかには、その甘味と風味がたけのこの風味と合わさって旨味を引き出すという相乗効果もあったりするんです^^
では小麦粉はどうして米ぬかの代わりになるのでしょうか?
それは小麦粉もカルシウムを多く含んでいるからです!
それぞれのカルシウム含有量は以下の通りです。
このカルシウムが米ぬかと同じようにたけのこのシュウ酸に働きかけるのだと考えられています。
ぬかのように酵素は含んでいませんが、ぬかの代用品としてはそれなりに期待できる材料ですね^^
たけのこのあく抜きを小麦粉でする方法を解説!
ここからは実際に小麦粉であく抜きをする方法を詳しく解説します!
分量は中くらいのたけのこ1本分でご紹介していますが、2本以上ゆでる時や大きいたけのこの場合はその分水と小麦粉を増やしてください。
たけのこがかぶるくらいの水の量が適量です!
材料
あく抜きの方法
たけのこの泥をよくを洗って、外側の皮を2,3枚ほどむき、先端1/5程度を斜めに切り落とします。
そして切り落とした切り口から垂直に1~2cmくらいの深さで、5cmくらいの長さの切り込みを入れましょう。
皮をつけたままゆでることでじっくり火を通すことになり、あくが抜けやすくなります!
根元に赤っぽいブツブツがあれば包丁で落としておきましょう。
② 材料を鍋に入れる
できるだけ深さのある大きい鍋に、水と小麦粉を入れ、小麦粉を溶かすようによく混ぜてからたけのこを入れます。
繰り返しますが、水はたけのこにかぶるくらいが適量です!
③ 火にかけて茹でる
鍋を火にかけ、沸騰したら弱火にし、落し蓋をして1時間ほど茹でましょう。
火加減は、吹きこぼれない程度にグツグツ沸いている状態を保つように調整します。
途中、何度か水の量を確認し、減っているようなら水を足して、たけのこがかぶるくらいの水の量をキープするのがポイントです!
時間になったら根元に竹串を刺してみて、スッと通ったら茹で上がりのサインです。
④ 冷めるまでそのまま放置する
茹で上がったら、鍋から出さずにゆで汁につかった状態のまま一晩程度冷ましましょう。
茹で汁についたままにしておくことで、たけのこのアクがさらに抜けていきます^^
⑤ 皮をむく
下処理の時に入れた切れ目に指を差し入れて、かたい部分の皮を開いてむきましょう。この時、こびりついた小麦粉をよく洗い流します。
穂先の部分は少しずつむいていき、柔らかい姫皮だけ残るところまでむき、先端を切り落とせばOKです!
もし、これでもえぐみが抜けていなかった場合は、もう一度水と小麦粉で20分ほど煮直すと良いようです。小麦粉を使うあく抜きは皮をむいてカットした後でも有効です。
煮直すと水っぽくなったり風味が抜けたりすると言われていますが、そん色ない程度にできるのでお試しくださいね♪
たけのこのあく抜きに小麦粉を使う時の注意点をおまとめ!
あくまで米ぬかが手に入らない時の代用品なので、注意すべき点がいくつかあります!
米ぬかなどに比べると効果が弱い
前述のように、米ぬかは酵素でたけのこの繊維を柔らかくしますが、小麦粉にはその作用がありません。
また、米ぬかのような甘味や風味に欠ける点ではやや味が劣ると感じる可能性があります。
味にこだわりたい時やおもてなし料理などには米ぬかを用意する方が良いかも知れませんね!
ぬるぬるするのでしっかり洗う必要がある
小麦粉は吸水して加熱するとでんぷんが糊化する特性があり、粘り気が出ます。
皮をむくとは言え、しっかり洗わないとぬるぬるが残ってしまうのでちょっと大変なんです。
また、ゆで汁を排水口にそのまま流すと詰まるので、その点も注意が必要です。
さらに、煮溶けただんごのような状態になった小麦粉が鍋にこびりつくため、後片付けも若干面倒ではあります。
まとめ
たけのこは掘ってから鮮度がどんどん落ちていくので、できるだけ早く下茹でしてあく抜きしたいものです。
米ぬかが無くても小麦粉で代用できるので、急いで米ぬかを買いに行く必要はありません。
たけのこを1回ゆでるためだけに米ぬかを1袋買って余らせるのももったいないですからね!
今回ご紹介したたけのこを小麦粉であく抜きする方法、若干の扱いにくさと風味が足りないかもしれない点には注意が必要ですが、急ぎの場合はぜひ一度試してみてください(●´∀`)ノ