バレンタインといえば手作りチョコ。
美味しく、そして美しく仕上げて愛しいあの方に愛を伝えたいものです(●´艸`)
しかーし、作り方によってはその手作りチョコに謎の白い斑点が浮き上がってしまうことがあります。ひょっとしたら、あなたも経験あるんじゃないでしょうか?
結論からお伝えすると、チョコレートの表面に現れる白い斑点は糖分や脂肪分が分離して表面で固まったものです。
なので、別にそのまま食べてもどうってことはありません。カビなどではないのでご安心ください。
とは言え、そんな白い斑点模様の手作りチョコをそのまま渡すわけにもいきません。
ほぼ確実にキモチワル…って思われてしまいますからね!
ということで今回は、「手作りチョコレートの白い斑点の正体と対処法」についてわかりやすくおまとめしました。
記事後半では、すでに白い斑点が浮かび上がってしまった手作りチョコのリメイクアイデアなども紹介しています。
食べ方はいくらでもあるので、間違っても捨てちゃったりしないでくださいね。
では、まず白い斑点の詳細からです(●´∀`)ノ
手作りチョコの白い斑点の正体とそうなる理由を解説!
手作りチョコに限らずチョコレートの表面に現れる白い斑点は、脂肪分が原因のものを「ファットブルーム」、糖分が原因のものを「シュガーブルーム」と呼びます。
ブルームなんてなんだか素敵な響きですが、要は作り方に問題があって失敗しているだけなので、なんにも良いことはありません。
本来チョコレートの内側にあるべき成分が分離しちゃっているわけなので、当然チョコレートの味は完全体に比べれば数段落ちてしまいます。
味だけでなく表面の舌触りもザラザラしていて、お世辞にも美味しいとは言えません。
では、どうしてそんな状態になるのか、ここについて説明しておいましょう(´・∀・)ノ゚
ファットブルームの原因について
ファットブルームになってしまう一番の原因は、チョコを溶かすテンパリングの温度調節のミスにあります。
細かいことは割愛しますが、テンパリング時の温度調節がうまくいっていないと、チョコレートの油分(カカオバター)が分離し、表面に浮き上がってしまいます。
これが表面で固まったものがファットブルームなのです。
また、チョコレートの保管場所の温度が高すぎた場合も同様のことが起こる可能性があります。
暖房などをバリバリにつけている部屋の中に放置したりすると油分が分離しちゃいます。
シュガー・ルームの原因について
シュガー・ブルームの原因は温度ではなく「水分」です(他にもあるようですが)。
やはりテンパリング時が一番多いんですが、湯煎する時に跳ねたお湯がチョコレートに入ってしまった場合などにシュガー・ブルームは発生します。
チョコレートの中に入った水分が砂糖を溶かしてしまい、それが浮き上がって白い斑点のようになることがあります。
テンパリング時の失敗以外では、温度差が大きい場合に発生する結露が原因となることもあります。
ファット・ルームとシュガーブルームの見分け方!
チョコレートの表面についた白い斑点の正体がファット・ブルームなのかシュガーブルームなのかを見分ける方法をひとつご紹介しておきましょう。
その方法とは…、白い斑点を指でなぞること。
この時、白い斑点がファットブルームなら薄くなったり消えてしまいます。
もしそのまま残っているようなら、それはシュガーブルームということになります。
この見分け方は、後ほど紹介するリメイク方法を試す際に役立ちますので、ぜひ覚えておいてくださいね(´・∀・)ノ゚
手作りチョコに白い斑点を作らないためのポイントを伝授!
前項でチョコに白い斑点が発生する原因についてお伝えしましたが、要はその原因にさえ気をつけておけばブルーム現象(勝手に命名)は防げるということになります。
テンパリング時の温度管理を徹底する
テンパリングをする時の温度が高くなりすぎるのを防ぐには、料理用の温度計を使うのが一番確実です。
そんなに高いものでもありませんので、持っていない場合はこれを機に検討してみてはいかがでしょうか。
生チョコ作り以外にも使えるので、1本持っておいて損はないと思いますよ(●´Д`●)
水が入らないように最新の注意を払う
まず、チョコを入れるボールの内側に水滴がついていないかをチェックします。基本中の基本なので、チョコを入れる前に必ず確認しておきましょう。
次に注意するのはお湯の量です。
下のボウルにお湯をたくさん入れたくなる気持ちはめちゃくちゃわかりますが、入れ過ぎるとちょっとしたはずみで跳ねて、チョコの中に飛び込んできます。
かつてわたしも何度となくこれで失敗した経験があります。せっかく溶かしたチョコがドロッドロになって使いものにならなくなったことも…(´Д`。)
なので、お湯の量はある程度までで我慢しましょう。参考にするやり方解説に従っていれば大丈夫です。
最後に混ぜる時は優しく。
ボウルがお湯の上で暴れてしまうとお湯が少なくても跳ねてきます。これもわたしの経験談です。ゆっくり焦らずがポイントです!愛をこめましょう。
保管や持ち運びについて
チョコレートの保管は室温が15℃~18℃くらいの状態が良いでしょう。
特に車で持ち運ぶ際は暖房で社内の温度が上がりやすいので注意が必要です。
ちなみに、室温が高めの時は冷蔵庫の野菜室がおすすめ。野菜室なら常温との温度差が少ないので結露しにくいのがその理由です。
冷蔵庫に入れる時は、ラップに包んだものをさらに保冷バッグに入れるのがポイントです。
そして、冷蔵庫から出した後はチョコが常温に戻ってから保冷バッグを開けるようにしてください。
時間でいうと30分くらいが目安となります(`・ω・´)ノ
白い斑点ができてしまった手作りチョコのリメイクアイデア!
さて、すでに白い斑点がでてしまったチョコですが、冒頭でもお伝えした通り食べられるので捨てるのはちょっと待ってください!
そのチョコを使いたいのであればもう一度テンパリングすることでキレイに復活する場合があります。
ただこれはファットブルームに場合に適した方法なので、シュガーブルームの場合はうまくいかないかもしれません。その点、ご注意ください。
それ以外の有効活用の方法としては以下のようなものがあります(´・∀・)ノ゚
他のお菓子にリメイクする
温めた牛乳や生クリームに刻んだチョコを溶かしてガナッシュにしたり、生地に混ぜてブラウニーやガトーショコラとして生まれ変わらせることもできます。
ホットミルクやお料理の隠し味に
それでも残ってしまった場合は、ホットミルクに入れてホットチョコミルクにアレンジするのもおすすめです。
他には煮込み系料理の隠し味として使うこともできます。カレーやビーフシチュー、変わっったところでは牛すじの煮込みなんかにも使えますよ。
あ、パスタのナポリタンソースなんかにも合うと思います。
ただ、料理に入れる時は入れ過ぎにはご注意ください。言うまでもなく甘いので、味のバランスが崩れてしまうことがありますので(´Д`。)
あくまでも隠し味の範囲でお試しください(*・∀-)☆
まとめ。
ちょっと長くなってしまったので、最後に要点だけまとめておきますね!
手作りチョコは簡単そうに思えますが、実はとってもデリケートなお菓子なのです。
作り方はシンプルなんですが、丁寧さが要求されます。
それだけに、美しく仕上がった手作りチョコが相手に与える印象は大きいものです。
ここまでしっかり読んでくれたあなたならもう大丈夫。
今年のバレンタインには最高の手作りチョコを完成させてくださいねヽ(*´∀`)ノ