おでんの人気具材ランキングでは必ずと言っていいほど上位にラインクインする「じゃがいも」さん。寒い夜に食べるおでんのじゃがいもは体も温まって最高に美味しいものです。
しかし、そんな美味しいじゃがいもはおでん種の中ではなかなか扱いが難しい部類に入ります。そう、煮崩れがあるからです。お店ではあんなにしっかり形を保っているのに、どうしてお家ではボロボロになってしまうのでしょうか。
ということで今回は、「おでんのじゃがいもの煮崩れない方法」についてわかりやすくおまとめしてみました!
この記事を読めば、
についてばっちり理解できちゃいます。
そのまま煮込むよりはちょっと時間がかかってしまいますが、美味しいじゃがいものために頑張ってみてください(´・∀・)ノ゚
じゃがいもが煮崩れないためのポイント
具体的な下ごしらえの手順の前に、じゃがいもが煮崩れないためのポイントをチェックしておきましょう。言うまでもなくこの知識は、同時に煮崩れる原因を理解することにつながりますので非常に重要です。
● 品種は「メークイン」を選ぶ
煮崩れしないことに重点を置くのであれば、品種は煮崩れしにくいメークインを選ぶと良いでしょう。粉質の男爵は美味しいのですが、どうしても煮崩れしてしまいがちです。
● 切る場合は面取りをする
そのまま煮る場合は別ですが、半分に切る場合は切り口のはしっこを面取りすると煮崩れしにくくなります。はしっこの尖った部分は中心部よりも先に火が通ってしまいますので、ここから煮崩れが始まるのです。
● 水からゆっくり茹でる
じゃがいもは急な温度変化に弱いですので、水から入れてゆっくり茹で上げるのが基本となります。また、おでん鍋に入れた後ぐらぐら煮立ててしまうとそれだけで煮崩れしてしまう可能性がありますので、おでん鍋に入れた後は沸騰させないように注意しましょう!
● 茹で上がったら一度冷ます
加熱されたじゃがいもは細胞同士のくっつく力が弱くなっており、非常にデリケートな状態と言えます。なので、すぐにおでん鍋に入れてしまうとせっかくの下ごしらえが無駄になってしまいます。
しかし、じゃがいもには加熱された後に冷やされると、デンプンの糊化により細胞同士が離れにくくなるという特徴があります。
なので、茹で上がった後は一旦冷ましてから使うようにしましょう。
いかがでしょう、ここまで読んだだけでもすでに煮崩れを何とかできそうな気がしませんか?煮崩れのメカニズムさえ理解してしまえば、後はそうならないように調理してあげればよいだけです( ´∀` )
煮崩れないための下ごしらえの方法をご紹介!
それでは、具体的な下ごしらえの方法に移りましょう。作業自体は非常に簡単ですのでご安心ください!
【じゃがいもの下ごしらえ】
今回は皮ごと下茹でするのできれいに洗ってください。芽が出てしまっている場合は取り除いておきましょう。
② 鍋に水を入れて、加熱する
必ず水から茹でるようにしましょう。茹で時間は火力やじゃがいもの大きさによっても違いますが、竹串がすっと通るくらいになればOKです。
③ 取り出して、一旦冷ます
ある程度冷めるまでは我慢です。ここがポイントですよ!
④ 冷めてから皮を剥く
冷めた後は皮が剥けやすくなっていますので、爪や包丁の角を使ってキレイに剥くと良いでしょう。
⑤ おでん鍋に入れて温める
繰り返しになりますが、おでん鍋に入れた後は沸騰させないようにしてくださいね。煮崩れ防止には非常に重要です!
下ごしらえしたじゃがいもを入れるタイミングは?
あと気になることと言えば、じゃがいもをおでん鍋に入れるタイミングくらいでしょうか。
おでんの具材を入れる順番は、味の染みにくいものからというのが基本です。しかし、ちゃんと下ごしらえしてあるじゃがいもはすでにしっかり火が通っているので、煮込むというよりも温めなおすという感じになります。
なので、じゃがいもを入れるタイミングとしては、全体の煮込み時間が45分程として火を止める20分くらい前が良いのではないかと思います。とは言え、これはわたしが作る場合のタイミングですので、もっと前に入れても問題はありません。
また、そんなに煮込みが短いと味が染み込まないのでは?と心配になるかも知れませんがご安心ください。
おでんは煮上がってから一旦冷ますことによりさらに美味しくなります。理由は熱い状態から冷めていく過程で具材に味が染みこんでいくからです。この間にじゃがいもにもしっかり味が入っていくので、長時間煮込まなくても問題ないとうわけです!
まとめ。
それでは、最後に今回の要点を簡単にまとめておきましょう。
さぁ、これでもうじゃがいもに煮崩れの心配は要りません。あなたのおでんに存在感たっぷりのじゃがいもを入れちゃいましょうヽ(*´∀`)ノ