美味しいおでんを作るには、押さえるべきポイントがいくつか存在します。その中でも最も基本となる部分が具材を入れる順番です。
おでんのように様々な種類の具材を煮込む料理は、具材ごとに火の通りやすさや味の染み込み方が違いますので、最初から全部ドボンというわけにはいきません。
ということで今回は、「おでんの具材をお鍋に入れる順番」について簡単におまとめしてみました!
基本的にこの記事の中で登場する具材については、必要な下ごしらえが済んでいるものとして話を進めております。下ごしらえについては具材の順番の次の項でまとめておりますので(´・∀・)ノ゚
おでんの具材を煮込む順番について!
それでは早速具材の順番について見ていきましょう。わかりやすいように入れるタイミングを前半、中盤、後半と3つに分けてみました。
火を止めるところまでを45分と設定して、
とさせていただきます。
おでんは煮込み過ぎるとよくありませんので、煮込み時間は長くても1時間くらいを目安にしてくだい。その場合は、大体のところで時間を3分割していただければOKです。
【前半】
一番最初に入れるのは味の染み込みにくい具材です。このグループの具材は下ごしらえが必要なものが多いですので、事前にしっかり処理しておきましょう!
【中盤】
ここはある程度煮込みは必要だけど、煮込み過ぎたくないような具材を入れます。ちくわではなく「ちくわぶ」なのでご注意を!
【後半】
ここは見ての通り練り物関係です。練り物は煮込み過ぎると旨味がお汁に溶け出てしまいますので、煮込むというよりも温める感じになります。特にはんぺんはもともと柔らかいですので、火を止める直前に入れるようにしましょう!
はい、順番はこんな感じでOKです。おでんの具材は火が通りにくいものから入れると覚えておけばわかりやすくて良いかと思います。
もちろんこれが絶対と言うわけではありませんので、あなたのお好みに合わせて調整していってくださいね。最初のグループだけは変えない方が良いかと思いますが(´Д`。)
具材の下ごしらえについて!
すでにご存知かも知れませんが、念のために下ごしらえが必要な具材についても簡単にまとめておきましょう。
【牛すじ】
牛すじ肉はしっかり下茹でをして、余分な脂や臭みを抜く必要があります。柔らかくするためでもありますので、時間をかけて丁寧に処理しましょう。
参考記事:「牛すじの下ごしらえの方法」
【大根】
大根はそのままだと火が通りにくい上、おでん全体に大根臭さが移ってしまう可能性があります。皮を厚めに剥き、表面に隠し包丁を入れ、米のとぎ汁で下ゆですると良いでしょう。
参考記事:「大根の下ごしらえの方法&使う部位」
【じゃがいも】
じゃがいもで心配なのは煮崩れです。煮崩れを防ぐには、下茹でした後に一旦冷ます方法が効果的です。じゃがいものデンプンが糊化して細胞同士が離れにくくなるそうです。
【こんにゃく】
三角形に切ったこんにゃくをボウルに入れ塩をふります。しばらくすると水分が出て来るので、流水で洗って数分程度下茹ですればOKです。
【味付け卵】
おでんの名脇役である卵は、おでん鍋に入れる前から味を付けておくことをおすすめします。やり方によっては半熟卵のまま味を付けることも可能ですので、おでんがさらにパワーアップしますよ!
参考記事:「ゆで卵にしっかり味を染み込ませる方法」
美味しいおでんを作るために大切なことは?
● 沸騰させない
美味しいおでんに仕上げるためには具材の順番だけでなく、煮込み方にも気を付けないといけません。何より大切なのは、おでん鍋を沸騰させないということです。
強火でお鍋を沸騰させてしまうと煮詰まりや煮崩れ・お汁濁りの原因となりますので、弱火でコトコト煮込むのがポイントです。さらに、沸騰を防ぐ為にはお鍋のフタを少しずらしておくと良いでしょう。
もし煮詰まってしまった場合は、お湯かおだしを足して味を調整してください。
● 火を止めた後、半日くらい寝かす
当ブログのおでん関連の記事には毎回書いているのですが、おでんの具材に味がどんどん染み込んでいくのは、熱々の状態から冷めていく時です。もちろん煮込んでいる最中にも染み込みますが、この冷めていく途中こそがしみしみゴールデンタイムなのです。
できれば半日くらい寝かせてからいただきましょう。今日作ったとは思えないほど味が深くなっているはずです。最低でも1時間くらいは寝かせてくださいね!
ひとこと。
あぁ、気付けばこんなに長くなってしまいました…。こんな下の方までちゃんと読んでくれるなんて、あなたのおでん熱は本物ですね。
しっかり下ごしらえをして、煮込む順番を守り、しっかり寝かせあげればおでんは格段に美味しくなります。今からあなたが作るおでんもきっと素晴らしい仕上がりになるでしょう!
それでは、幸せなおでんタイムをお楽しみくださ~いヽ(*´∀`)ノ