美味しいおでんには味のしみこんだ茶色い卵がよく似合います。というよりも、おでんにはあの色付き卵の存在が欠かせません。個人的に。
しかしながら、二日目のおでんなら卵にも自然に味と色がしみこんでいますが、作りたての場合、普通にゆで卵を入れただけでは白いままです。そこでどうするかと言うと、卵だけ事前に下ごしらえして仕込んでおきます。
ということで今回は、「おでん卵の作り方!簡単に味をしみこませる方法!」というテーマで進めてまいります。
下ごしらえと書くと何だか難しそうに感じますが、卵に味と色をしみこませるのは意外と簡単ですのでご安心ください(●´∀`)ノ
おでん用ゆで卵の作り方!ポイントを解説!
味と色をしみこませる前に、とりあえず美しいゆで卵を作るところから始めましょう。デコボコの卵では、テンションも下がっていまいますからね。あの「つるん!」とした表面が大切だと、わたしは強く思います。
あと、おでん用のゆで卵において大切なことがもうひとつあります。そう、黄身の固さです。これはもう好みによりますので、どちらがどうという話ではありません。どちらもそれなりの良さがありますから。
とは言うものの、作り方(しみこませる方法)にはかなり違いが出てきますので、とりあえずどっちにでも使えるように、この段階では半熟でとどめておくことをおすすめします。
【半熟ゆで卵の作り方】
常温に戻してから使う作り方と、冷蔵庫から出したすぐの卵を使う作り方がありますが、今回は常温に戻してから使うことにします。
② お鍋に水と塩を入れる
お鍋に卵がかぶるくらいの水を入れます。お塩を少し入れておくと、ヒビが入ってしまった時に白身の流出を防ぐ効果が期待できます。
③ 卵をそっと入れる
卵はそっと入れるようにしましょう。勢いあまってヒビが入っては台無しですので、おたまなどを使って優しく入れるのがコツです。
④ 中火~強火で5分~7分程度加熱
火力は沸騰するまでが強火で、沸騰後は弱火にしてOKです。ゆで時間はコンロの火加減にもよるので一概には言えませんが、目安で言うと、沸騰してから4分くらいで柔らかめ、7分で固めの半熟となります。
☆ ワンポイントアドバイス ☆
弱火にした後、菜箸で1分くらいたまごを転がしながら茹でると黄身を卵の中央にもってくることができます。
⑤ ボウルに冷たい水を用意する
出来れば氷を入れておく方がベターです。水温が低いとゆで卵がきゅっと締まって殻が剥けやすくなります。
⑥ 冷たい水につけて10分程冷やす
先程用意しておいた冷水にゆで上がった卵を入れて冷やします。焦らずしっかり冷やしましょう。
⑦ 優しく殻を剥けば完成!
ちゃんと冷やしておけばこの段階ですでに剥けやすい状態になっているはずです。少しだけヒビを入れて、流水にあてながら剥いていくとキレイに剥けます。ボウルに水を入れて、その中で剥いていく方法でも良いでしょう。
はい、これで下ごしらえの準備は整いました。後はあなたの目の前にある美しいゆで卵に味と色をしみこませるだけです!
ゆで卵に色と味を染み込ませる2つの方法!
ゆで卵に色と味をしみこませる方法には、
② お鍋で煮込む方法
の2種類があります。
ここで先程の黄身の固さの話が出てきます(´・∀・)ノ゚
半熟卵のままおでんに入れたい場合は、これ以上加熱せずに色と味をしみこませる必要がありますので、必然的に①の漬け込む方法で調理することになります。言うまでもなく、黄身を固めたい場合は②の煮込む方法となります。
漬け込む方法:半熟派
【材料】
【作り方】
材料をお鍋に入れてひと煮立ちさせ、アルコールを飛ばします。
② 漬け汁の粗熱を取る
③ ジッパー付きの袋かタッパで漬け込む
粗熱の取れた漬け汁と卵を、ジッパー付きの袋かタッパに入れて一日かけて味をしみこませます。袋の方が卵が全体的に浸かるのでお手軽です。
タッパの場合は深さのあるものを使うか、途中でひっくり返すなどしてまんべんなくしみこませるようにしましょう。
この方法はお手軽なんですが、しみこませるまでに時間がかかるのがネックです。クオリティの高いおでん卵を作るのであれば、前日から下ごしらえをしなければなりません。時間はかかっても良い、もしくはどうしても半熟が良いという場合にお試しください((*´∀`))
煮込む方法:しっかり派
こちらの方法は、手軽に作るためにめんつゆを使うレシピをご紹介します!
【材料】
【作り方】
煮汁とゆで卵をお鍋に入れて火にかけます。煮立ったら弱火にしましょう。
② 落とし蓋をして15分~20分煮る
落し蓋をすることにより、まんべんなく色と味をしみこませることができます。もしくは、弱火で転がしながら煮込んでもOKです。
③ そのまま冷やす
味は温度が下がっていく過程でしみこんでいきますので、ゆっくり冷ましましょう。ただし、おでん用なのでそこまで濃くする必要はありません。あなたの好みに合わせて調整してください。
この方法はとにかく短時間で煮玉子を作ることができるが特徴です。ただし、火が入ってしまうのでどうしても黄身は固くなってしまいます。また、繰り返しになりますが煮すぎると味が濃くなり過ぎてしまうので注意が必要です。
出来上がったおでん卵は、おでんを食べる少し前にお鍋で一緒に温めてげる感じでOKです。おでんのおだしと調和がとれて、より一層美味しくなることでしょう!
参考記事:「おでんを美味しくする具材の順番について」
ひとこと。
こうして文章で書くと何だか難しく見えますが、実際にやってみると全然そんなことはありません。特に漬け込む作り方は、漬けるだけなので失敗のしようがありません。
どちらの方法でも美味しいおでん卵が作れますので、次のおでんの際にはぜひチャレンジしてみてくださいヽ(*´∀`)ノ