関東風おでんに欠かせない具材と言えば「ちくわぶ」です。ちくわと似ていますが、この2つは似て非なるものであります。そう、ちくわぶは、練り物ではないからです。
となると、ちくわぶはお鍋にいつ入れるべきなのか?というタイミングの問題が出てきます。果たしてちくわと同じように扱って良いのでしょうか。
ということで今回は、ちくわぶをおでん鍋に入れるタイミングとその他のちくわぶ豆知識についておまとめしてみました。
この記事を読んでちくわぶのポテンシャルを最大限引き出してあげましょうヽ(*´∀`)ノ
ちくわぶをおでん鍋に入れるタイミングは?
結論からお伝えすると、火を止める20分~30分くらい前くらいが良いタイミングかと思います。定番の具材で言うと、卵・こんにゃくの後、練り物の前あたりになります。
よく練り物とちくわぶは同じタイミングで入れると書かれているのを見かけますが、冒頭でもお伝えした通り、練り物とちくわぶは別物ですので同じタイミングではちくわぶの良さを活かすことができません。(浅い味付けが好みの場合はそれで問題ありませんが)
練り物は材料が魚のすり身なのでもともと味がしっかりしています。その上あまり煮込み過ぎると旨味がお汁に出てしまうので、完成の15分くらい前から煮込み始めます。具材で言うと一番最後の部類ですね。
一方ちくわぶの材料は小麦粉と塩ですので、ちくわぶそのものには味があまりありません。つまり、ちくわぶはある程度煮込んで味を吸わせるタイプの具材なのです。
じゃあ一番最初から煮込めばいいじゃないか!と思うかも知れませんが、そこがちくわぶらしいところで、長時間煮込んでしまうと柔らかくなり過ぎてクタクタになってしまうのです。(材料が小麦粉なので)
もちろん味付け同様、それがお好みであればそうしてもらっても問題ありませんが、ある程度食感を残したいのであればしばらく経ってからお鍋にに入れることをおすすめします。
参考記事:「おでんを美味しくする具材の順番について」
以上のことから、ちくわぶをお鍋に入れるタイミングは火を止めるところから逆算して20分~30分くらいのところ(火にかけてから15分~20分後)で入れるのが良いのではないかという結論になります。
「ある程度煮込むけど、煮込み過ぎも良くない」という微妙な感じがちくわぶを美味しくいただくタイミングなのではないでしょうか。名前に似合わずデリケートだこと…(´Д`。)
ちくわぶに下ごしらえは必要なのか?
ちくわぶの下ごしらえに関しては、ひとそれぞれです。する人もいれば、しない人もいるといった感じですね。
ただそれではあまりにもアバウトなので、ちくわぶを作っているメーカーさんのサイトで調べてみたところ、基本的に下ごしらえは必要ないとのことでした。
ただ、ちくわぶの臭いがや粉っぽさが苦手だと言う場合は下茹でするとましになるとの情報もありましたので、気になる人はさっと下茹でしても良いかも知れませんね。
またちくわぶに味を早く染み込ませたいのであれば、薄く斜めに切るのがおすすめです。この切り方の方が筒切りに比べ火が通りやすく、染み込む面積も増えるので手軽に美味しいちくわぶに仕上げることが出来ます。繰り返しになりますが、煮込み過ぎはには十分ご注意ください!
おでんに味を染み込ませるコツは?
これはちくわぶに限らず煮込み料理全般に言えることですが、味や色を具材に染み込ませるには、煮上がった後一旦そのまま冷ますことです。
と言うのも具材に味や色が染み込みやすいのは、煮込んでいる時よりも熱い状態から徐々に冷めていく時だからです。翌日のおでんやカレーの味に深みがあるのはこういった理由もあるのです。
数時間でも違いますが、時間に余裕があれば半日くらい寝かせるとさらに素晴らしいおでんに仕上がりますよ。
まとめ
それでは最後に、今回の内容を簡単にまとめておきましょう。
こうして書いてみると、ちくわぶを入れるタイミングにはなかなか難しいものがありますね。目安としてはこれでOKですが、何度か作ってみてあなたの好みに合わせる必要がありそうです。
あなたなりのベストタイミングを見つけて、最高のちくわぶに育て上げてくださいねヽ(*´∀`)ノ