乗り物酔い独特のむかつきは、出来れば味わいたくないもの。楽しいお出かけも一気にテンションがガタ落ちです。なのでわたしは、そうならないために前もって酔い止め薬を飲むことにしております。
それにしても、酔い止め薬って頭がぼーっとして、すごく眠たくなりますよね。今まではそういうもんだと割り切っていましたが、何となく気になったので、酔い止め薬の眠気のメカニズムについて調べてみることにしました!
まずは、どうしてそんな副作用が出るのかから見ていきましょう(´・∀・)ノ゚
酔い止め薬で眠気が出る理由
酔い止め薬にはたくさん種類があり、その薬ごとに含まれている有効成分は違いますが、その多くに「抗ヒスタミン剤」が含まれています。どこかで聞いたことのある名前だと思いますが、これは花粉症や鼻炎の薬に含まれている成分です。実はこの成分こそ眠気の原因だったりします。
抗ヒスタミン剤は、その名の通り「ヒスタミンに抗う」働きを持っています。ヒスタミンというのは、体の中の神経伝達を行うもので人間にとって必要不可欠なものですが、同時に乗り物酔いの信号も伝達してしまいます。この乗り物酔いの信号を伝わりにくくしようというのが抗ヒスタミン剤の役割となります。
しかし、世の中そううまくは出来ていません。抗ヒスタミン剤は乗り物酔いの信号だけではなく他の信号も伝わりにくくしてしまうのです。その結果、ぼーっとしてしまい、眠気が出て来るという流れです。
他には喉が乾いたり、お通じが悪くなったりすることがありますが、これも抗ヒスタミン剤の働きによる副作用となります(`・ω・´)ノ
眠気が出ない酔い止めはないのか?
残念ながら抗ヒスタミン剤が入っている酔い止め薬で、全く眠くならないというものはありません。先程お伝えしたように、酔い止め効果と眠気というのはある意味セットのようなものだからです。
ただ、眠気を抑えるためにカフェインを含んだ酔い止め薬ならあります。有名なところで言うと、エーザイの「トラベルミンR」がそれにあたります。
ご存知の通りカフェインには覚醒作用があるので、多少は眠気をとることが出来ます。ただ、完全に目が覚めるというわけではありませんので、あまり期待し過ぎないようにしましょう。間違っても、車やバイクの運転などはしないようにしてくださいね(´ー`A;)
あと、まれに酔い止め薬を飲んだ後にコーヒーを飲む人がいますが、これはカフェインの過剰摂取になってしまう危険性があります。これはこれで頭痛などの副作用がありますのでご注意ください。
副作用を利用して眠るのが得策!
酔い止め薬の眠気は悪く思われがちですが、長時間の乗り物移動にはとてもありがたい副作用でもあります。わたしが思うに、最も酔わない方法のひとつは「寝てしまうこと」だからです。
なので、長距離、そう夜行バスなどには最高の酔い止めアイテムと言えるでしょう。そんな時はカフェインを含まない酔い止め薬を選んで、眠気のままに爆睡してしまうのが得策です(●´Д`●)
ひとこと。
以上、「酔い止め薬で眠くなる理由」についてお届けいたしました。
こうして調べてみると、酔い止め薬ってなかなか凄い働きがあるんですね。そりゃ眠気くらい出ても仕方ないかって感じで納得です。
この記事を書く前に、電車酔いの原因と対処法についてもまとめております。乗り物酔いが起こるメカニズムに興味があれば、ぜひ合わせてお読みいただければと思います!
それでは、また別の記事で。ご訪問、ありがとうございました(*・∀-)☆