今回は、「生タコの刺身の危険性」について、わかりやすくおまとめしてみました^^
生タコの刺身が危険なのは、鮮度が落ちているタコを食べた、もしくは素人が調理した下処理が不十分な生タコを食べた場合がほとんどです。
と言うのも、タコ(特に吸盤や足の先)には食中毒を引き起こす原因となる雑菌がたくさんついている可能性が高いからです!
吸盤は見た目通り複雑な形をしているので、素人がササッと水洗いしたくらいでは全然ダメで、それをそのまま刺身で食べたりしようものなら食中毒の危険性がグーンとアップします。
逆に考えると、この雑菌さえしっかり落とせれば問題ありません。
つまり、鮮度の良い生タコを調理法や食べ方に精通している人が、下処理も含めてキチンと調理した生タコの刺身は危険ではないのです!
記事本文では、このあたりのことについてもう少し詳しく掘り下げるとともに…
などについてもお伝えしているので、ぜひ最後までチェックしてみてください(*・∀-)☆
生タコの刺身が危険なのは素人が下処理せずに食べた場合!
冒頭でも軽くお伝えした通り、生タコの刺身が危険なのは、鮮度が著しく落ちている状態で食べた、もしくは生タコを調理するための知識の乏しい素人が調理したケースです。
下処理が不十分で、吸盤に潜む食中毒の原因となる雑菌を落としきれていない状態のまま刺身にしてしまった場合などがこれに該当します。鮮度が落ちていれば雑菌もどんどん増えてくるので、その危険性はさらに高くなります。
これは海で釣れた生タコを素人が捌いて食べる場合だけでなく、スーパーで売られている下処理をしていない生タコをお家で調理して食べる場合も含まれるので注意が必要です!
さらに付け加えるとすれば、タコの唾液の中には毒素が含まれている点です。
猛毒で知られる「ヒョウモンダコ」とは比較にならないくらい弱い毒ですが、わたしたちが普段食べる「マダコ」の唾液にも弱いながらも毒性があるのです。
とは言うものの、生タコを刺身で食べる場合は足の部分である場合がほとんどなので、それほど心配する必要はありません。
ちなみに、この毒は「タンパク毒」と呼ばれるタイプで熱に弱いのが特徴です。なので、刺身ではなく加熱して食べる場合についてはさらに安心です^^
あと、多くの人が気になっているであろう寄生虫の問題。タコと似ているイカには悪名高い「アニサキス」がいるので心配な人も多いかと思います。
結論から言うと、タコにはアニサキスはいないので安心してください。
ただ、アニサキスのような危険なものではないものの、タコの腎臓には「ニハイチュウ」と呼ばれる寄生虫が潜んでいる場合があります。この寄生虫が身や足の方に移動することはないとされているので、間違って口にするようなことはほとんどないかと思います。
なので、タコの寄生虫問題については安心してもらって大丈夫です。一応そういうことがあるんだという知識を持っているだけで十分だと思います^^
生タコの下処理方法を解説!ポイントや注意点をチェック!
ここからは、生タコの下処理方法についてお伝えしていこうかと思います!
ただし、この記事の主旨としては、生タコをお家で下処理してお刺身で食べることをおすすめしているのではありません。
どちらか言うとその逆で、生タコを刺身で食べるためにはこれくらいしっかり時間と手間をかけて下処理しないとダメなんだという大変さを知っていただくというのが狙いです。
そして、結果的に適当に捌いて食べて食中毒になる人が減ってくれれば最高です^^
とりあえず、分かりやすい動画があったのでお借りしてきました(´・∀・)ノ゚
はい、かなり大変そうですね。わたしは面倒なのでここまでして食べたいとは思えませんでした…。
一応、ざっくり手順を書いておきますね!
手順② しっかり水洗い
手順③ 余分な皮を取り除く
手順④ 太い部分は吸盤を切り分ける
手順⑤ 塩を入れて軽く茹で霜降り
手順⑥ 氷水で一気に冷やす
手順⑦ 吸盤の汚れがないかチェック
もし自分で生タコを捌いてお刺身にして食べようと思うのであれば、最低でもこれくらいの下処理は必要です。
動画ではプロの料理人の方がやっているので簡単そうですが、慣れていない人がするとなるとかなり大変かと思います。あと、臭いもキツそうですね…。
繰り返しになりますが、面倒だからと言って下処理の手を抜いてしまうと、雑菌が残ったまま食べることになり、場合によっては食中毒を引き起こす原因となります。
鮮度の良いタコをしっかり下処理すれば問題なく食べられますが、くれぐれも下処理を安易に考えないようにしてくださいね!
タコの生食用はそのままでもOK!生タコとは違います!
最後に、「生タコ」と「生食用のタコ」の違いについて補足しておきますね。
どちらにも「生」という漢字が入っているので勘違いしやすいのですが、スーパーで売られている生食用のタコは下処理した上でボイルしている状態のタコになります!
なので、パックのラベルに生食用の表記があるタコについては、そのままカットして食べちゃってもなんら問題ありません。
お店によっては生食用ではなく「刺身用」と書かれている場合もありますが、これも同じことで下処理&ボイルされているタコになります^^
そもそも、よく見ると生タコと生食用&刺身用では全然色が違います。
生タコの方はさっきの動画で出てきたような透明感のあるくすんだ色をしていますが、生食用&刺身用は鮮やかな赤色をしているはずです。この赤さがすでにボイルされている証拠となります。
どのくらい火が通っているかはそのお店によって違いがあると思うので、動画のような霜降り状態とは食べた印象が異なる可能性はあるかと思います。
とは言え、安全にタコのお刺身を食べられるというメリットは大きいですので、自分の好きな厚さに切って食べたいという場合は、こっちの方を買うのもアリですね♪
生タコの刺身の危険性についてのまとめ
以上、生タコの刺身の危険性や下処理のやり方などについてお届けしました!
鮮度の良いタコをちゃんと知識と技術を持った人が調理した生タコの刺身に危険性はありませんが、素人が適当に調理したものに関しては食中毒の危険が残ります。
生タコの吸盤には多くの雑菌がついているので、サッと洗ったくらいでは取り除くことが難しいからです。
もし手に入れた生タコを自分の手で刺身にしたいという場合は、参考動画のようにしっかり下処理をしてから食べるようにしてくださいね^^