この記事では、「アボカドを冷蔵庫に入れてしまったらダメなのか?」という疑問についてお伝えしています^^
結論からお伝えすると、アボカドを他の野菜や果物と同じように冷蔵庫に入れてしまうと「追熟」しなくなってしまいます。
また、冷蔵庫の中の温度が低すぎると「低温障害」を起こしてしまい、せっかくの食感や風味が台無しになってしまうというデメリットもあります。
ただし、アボカドは熟し加減に個体差があるので、一概にアボカドを冷蔵庫に入れてしまったらダメ!というわけでもありません。
まだ熟れていないアボカドを保存する場合は常温で追熟させ、すでに熟れている食べ頃のアボカドは冷蔵庫で冷やしてそれ以上追熟するのを防ぐわけです。
大切なのは、アボカドの熟れ具合に合わせて保存方法を選ぶということですね!
記事本文ではこのあたりについてさらに詳しく解説するとともに…
などについてもまとめているので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね(*・∀-)☆
アボカドを冷蔵庫に入れてしまったら追熟しなくなる!
冒頭でも軽く触れましたが、アボカドを冷蔵庫に入れてしまった場合に起こることは…
のふたつになります(´・∀・)ノ゚
アボカドは15℃以上くらいから追熟が進むのですが、冷蔵庫のように10℃を大きく下回るような環境ではその働きが悪くなってしまうのです。
※ まったく追熟しなくなるのか、ゆっくりでも追熟が進むのかについても調べてみたのですが、あまりこれといった情報がなかったので、この記事では便宜上「追熟しなくなる(進みにくくなる)」と説明しています。
さらに、アボカドは5℃あたりを下回ると今度は「低温障害」を起こしてしまいます。
低温障害になると身の部分に黒い斑点が出てきたり、繊維質が目立ってくるなど、見た目や食感、味に大きな影響を与えてしまいます。
お昼ごはんに使おうと思って買ったアボカド切ったら黒い斑点だらけで…調べたら害はないけど低温障害で発生したものだとか。
食べても問題ないけど、見てるだけで寒気がして止まらないので絶対食べない。158円もしたのに…(´・ω・`) pic.twitter.com/GkeC5DT4Nf— きらら☆🥪 (@battle_raizer) June 13, 2015
さらにさらに、逆に温度が25℃あたりを上回ると今度は「高温障害」を引き起こし、ヘタの部分だけ熟して残りは柔らかくならないなど、かなり嫌な状態になってしまう可能性があります。
そして、そのまま傷んでしまって食べられなくなるコースに進んでいきます…。
このように、アボカドは考えている以上に繊細な食材だったりします。アボカドを保管する場合は、「温度が低すぎず高すぎず」を守るのがポイントとなります。
ざっくりですが、8℃~10℃くらいをキープできるような環境で保管するのが正解と言えそうですね。
ちょっと話が保存条件の方に引っ張られてしまいましたので、アボカドを冷蔵庫に入れてしまった場合の話に戻しましょう。
ここまで冷蔵庫に入れてしまうと追熟しないとお伝えしてきましたが、アボカドの状態によってはそうするのが正解という場合もあります。
冒頭でもお伝えしましたが、それはアボカドが熟して食べ頃になっているケースです!
ご存知の通り、店頭に並んでいるアボカドには緑色をしている場合と黒っぽくなっている場合があります。
これはアボカドの熟し具合に関係していて、緑色がまだ若く熟す前のアボカド、黒っぽくなっているのが熟して食べ頃がになっているアボカドになります。
この点から保存方法について考えると、まだ熟していない青いアボカドの場合は常温で保管して追熟を進める必要がありますし、すでに熟している黒いアボカドについてはそれ以上追熟が進まないよう冷蔵庫に入れて保管するのが正解となります。
つまり、どの状態のアボカドを選ぶかで、家に帰ってきてからの保存の仕方が変わってくるというわけです。アボカドを冷蔵庫に入れてしまったからと言って、それが全て間違いではないということですね!
この部分が今回一番お伝えしたかったことなので、ぜひ覚えておいてください♪
ちなみに、まだ熟していないアボカドを冷蔵庫に入れてしまった場合は、冷蔵庫から出して常温に置いておけばまた追熟が始まります。
この時注意していただきたいのが、温度差で結露が発生する場合があるということ。
結露で濡れた状態のまま放っておくとアボカドが傷む原因になるので、キッチンペーパーなどで水滴を取り除くようにしてください。
追熟が始まった後は定期的に色や柔らかさを確認して、食べ頃を逃さないようにしましょう。表面の色が黒っぽくなって、指で押すと少しだけ弾力を感じるくらいが食べ頃の目安となります。
ヘタが取れてぶよぶよになっていたり、皮と果肉の間に隙間が出来てペコペコするような場合は熟し過ぎている状態なので、そうなる前に美味しく食べちゃってくださいね^^
アボカドの保存方法!状態別に分かりやすく解説!
ここからは、アボカドの状態別の保存方法について見ていきましょう!
今回は、
の4つのパターンについて解説していきます(´・∀・)ノ゚
まだ熟していない青いアボカド
熟していない青いアボカドは追熟が必要なので、直射日光の当たらない風通しの良い場所にしばらく置いておきましょう。
室温は先程お伝えした通り室温が15℃くらいが目安です。
追熟するスピードを上げたい場合は、アボカドをアルミホイルで包んだり、りんごやバナナと一緒にポリ袋に入れておく方法が効果的です。
どちらもアボカド自身や果物から出る「エチレンガス(追熟を促すガス)」を利用して追熟をを早める方法になります^^
どれくらい追熟させれば良いのかはそのアボカドによるので、先程お伝えした皮の色の変わり具合や柔らかさなどで判断するようにしましょう。
追熟は時々スピードが一気に上る場合があるので、放置せずこまめに状態を確認してくださいね!
程よく熟している黒いアボカド
すでに食べ頃に熟しているアボカドは、それ以上追熟をさせないことが重要なので、冷蔵庫の「野菜室」に保存するようにしましょう。
繰り返しになりますが、冷蔵庫内の温度が5℃を下回ったあたりからアボカドは低温障害を起こしはじめます。
それを防ぐために、少し温度が高い野菜室に入れておくようにしましょう。野菜室は大体7℃前後になっていることが多いので、低温障害が起こりにくくなります。
とは言え、長期間冷蔵庫に入れっぱなしにしていると、次第に品質が劣化していくことになるので、すでに熟しているアボカドはできるだけ早く食べ切るようにしてくださいね!
半分にカットして状態のアボカド
半分にカットしているアボカドは基本的に冷蔵庫保存になります。この場合も入れる場所はやはり「野菜室」でOKです。
この時のポイントは、種と皮が残っている状態で保存するということ。
種や皮を取ってしまうとその部分から劣化していくので、そのまま残した状態で保存する方が鮮度を保てるのです。
さらに、カットした断面に「レモン汁」や「オリーブオイル」をぬっておくこと、断面の酸化防止に効果的です!
その上からピッタリラップして、ポリ袋に入れておけば完璧です。ポリ袋の口はしっかり結ばず軽く閉じる程度にしておく程度でOKです。中の空気はできるだけ出しておいてくだしさいね^^
カットしたアボカドはあまり日持ちしませんので、2日程度を目安に食べ切るようにしましょう。
アボカドを冷凍保存する方法
熟して食べ頃になったアボカドはまるままカットせずに冷凍保存することも可能です!
やり方は簡単で、ラップに包んでフリーザーバッグに入れて冷凍すればOKです。特に難しい部分はありません。
アボカドがいくつかある場合は、それぞれ個別にラップするようにしてくださいね^^
ちなみに、カットした状態での冷凍も大丈夫です。皮と種を取り除いて食べやすいサイズにカットしたら、上からレモン汁などをかけておきましょう。
その状態でラップの上に重ならないように並べ、そのままピッタリ密閉する勢いで包んでください。たくさんある場合は小分けにした方が使う時に便利ですよ♪
その状態のままさらにフリーザーバッグに入れて冷凍すれば作業完了です!
食べる時は「自然解凍」するのが正解です。食べる数時間前に冷蔵庫に移しておくだけなので簡単ですね^^
常温解凍や電子レンジ解凍は品質が劣化する原因となるのであまりおすすめできません。
特に電子レンジを使った解凍は失敗するとドロドロになってしまう可能性があるので、どうしてもという場合以外は避けた方が無難でしょう。
ちなみに、カットして冷凍したアボカドは解凍すると少し水っぽくなる傾向があるので、生で食べるよりもパスタなど水分が気にならない料理に使った方が美味しく食べられると思いますよ!
アボカドを冷蔵庫に入れてしまった場合についてのまとめ
アボカドは冷蔵庫に入れると追熟しなくなるので、まだ熟していない緑色のアボカドを入れてしまうとなかなか柔らかくなりません。
ただ、すでに熟しているアボカドの追熟を進ませないようにする方法としては、冷蔵庫に入れておくのが正解です!
なので、アボカドを冷蔵庫に入れるのが全部ダメというわけではなく、アボカドの熟し具合に合わせて冷蔵庫に入れておくのも間違いではありません^^
アボカドを冷蔵庫に入れる場合は、温度設定が少し高めの「野菜室」に入れて保存しましょう。
アボカドは庫内の温度が5℃を下回ると低温障害を起こしてしまう可能性があるので、大体7℃前後に設定されている野菜室での保存が最適なのです。
また、アボカドはまるまま冷凍することも可能なので、食べるタイミングに合わせて冷凍保存するのもおすすめです!
アボカドを上手に保存して、最高に美味しいタイミングでいただきましょう(●´艸`)