ヒマラヤスギの松ぼっくりは傘が薄く繊細で、まるで木でできたバラの花のような姿をしているのが特徴です。
その美しい形からヒマラヤスギの松ぼっくりは「シダーローズ」呼ばれ、フラワーアレンジメントやハンドメイドの分野では非常に人気のあるアイテムです。
スポンサードリンク
下処理済みのヒマラヤスギの松ぼっくりはネット通販で購入することができますが、近所の公園などで拾って来ることもできます。
拾ってきたヒマラヤスギの松ぼっくりはどのように保存すれば良いのでしょうか?
実はヒマラヤスギの松ぼっくりは普通の松ぼっくりよりも脆く、壊れやすいので下処理の際には剥離防止処理が必要になります。
ということで今回は、「ヒマラヤスギの松ぼっくりをバラバラにならないように保存する方法とおしゃれな活用方法」についてまとめました。
ヒマラヤスギの松ぼっくりを保存する方法を紹介!

拾ってきたヒマラヤスギの松ぼっくりを保存する際には、3つの工程が必要になります(`・ω・´)ノ
① 虫の処理
まず初めに、松ぼっくりについている虫を取り除く下処理が必要です。
きちんと処理をしておかないと松ぼっくりの中から虫が出てくることがあるので、使用する前には必ず処理してくださいね。
処理の方法としては松ぼっくりを沸騰したお湯で煮沸するのがおすすめです!
【用意するもの】
シダーローズ
鍋(料理に使わないもの)
【処理の手順】
① 鍋でお湯を沸かす。
② 沸騰したら松ぼっくりを鍋に入れる。
松かさが完全に閉じるまで5分くらい茹でましょう!
③ 傘が閉じたら松ぼっくりを鍋から出す。
松ぼっくりを煮沸すると鍋に松ヤニの香りがついてしまうので、料理に使わない専用の鍋を用意してください。① 鍋でお湯を沸かす。
② 沸騰したら松ぼっくりを鍋に入れる。
松かさが完全に閉じるまで5分くらい茹でましょう!
③ 傘が閉じたら松ぼっくりを鍋から出す。
鍋は100円ショップなどで売っている安いもので大丈夫です。
煮沸する際に松ぼっくりを茹で過ぎてしまうと、ふやけて使えなくなってしまうので注意してくださいね。
松ぼっくりの煮沸処理についてはこちらの記事でも詳しく解説しています♪
参考記事:「松ぼっくりは熱湯をかけるだけではダメ!正しい煮沸処理の方法を解説!」
② 天日干し
煮沸処理が済んだら次は天日干しをします。天日干しをすることで松ぼっくりの傘がきれいに開き、形が整います。
【用意するもの】
煮沸したシダーローズ
新聞紙(キッチンペーパー)
【処理の手順】
① ベランダや庭の日当たりが良いところに新聞紙を広げ、その上に松ぼっくりを並べる。
② 半日くらい経って、松ぼっくりの傘がしっかり開いたら取り込む。
ヒマラヤスギの松ぼっくりは脆いので、ドライヤーなどで急速に乾燥させるとバラバラになってしまう恐れがあります。① ベランダや庭の日当たりが良いところに新聞紙を広げ、その上に松ぼっくりを並べる。
② 半日くらい経って、松ぼっくりの傘がしっかり開いたら取り込む。
外で時間をかけてゆっくりと天日干ししましょう。
③ 剥離防止処理
乾燥した松ぼっくりはとても脆くバラバラになりやすくなっているので、松ぼっくりが壊れてしまわないように剥離防止処理をします。
【用意するもの】
ボンド(木工用接着剤)
つまようじ
【処理の手順】
① いらない紙の上にボンドを出す。
② 松ぼっくりを裏返し、傘の付け根やその周辺にボンドをたっぷりと塗り広げる。
この工程はつまようじを使うと塗りやすいですよ!
③ ボンドが完全に乾いたら完成
ボンドではなく、「グルーガン」を使っても同様に処理をすることができます。① いらない紙の上にボンドを出す。
② 松ぼっくりを裏返し、傘の付け根やその周辺にボンドをたっぷりと塗り広げる。
この工程はつまようじを使うと塗りやすいですよ!
③ ボンドが完全に乾いたら完成
乾燥の過程で取れてしまった部分などもボンドやグルーでつけてしまいましょう。
実際に処理している動画があったので、参考にしてくださいね(●´∀`)ノ
こうして保存前の下処理をしっかりとすることで、拾ってきた松ぼっくりがハンドメイドなどに使える状態になります。
少し手間はかかりますが、すべておうちでできる作業なのでぜひやってみてください。
スポンサードリンク
ヒマラヤスギの松ぼっくりについてざっくり解説!

ヒマラヤスギはインドやアフガニスタン原産のスギで、成長すると高さ40メートルから60メートルにもなる大きな樹木です。
日本では公園の植木や街路樹としてよく植えられています。
ヒマラヤスギが実をつけるのは毎年10月から11月ごろとなります。
熟す前のヒマラヤスギの松ぼっくりは大きな卵形の形をしています。その実が1年かけて成熟し、少しずつ種を飛ばしながらバラバラになっていきます。
そうして最後に残った松ぼっくりの先端の部分だけが崩れずに地面に落ちて、おなじみのバラのような姿の松ぼっくりができるのです。
この先端の部分が「シダーローズ」と呼ばれています。
毎年11月から1月ごろがとシダーローズが拾える時期と言われています((*´∀`))
ヒマラヤスギの松ぼっくりを活用するアイデア3選!

せっかくなので、用意したヒマラヤスギの松ぼっくりを活用するアイデアを3つご紹介しましょう♪
定番の松ぼっくりリース
松ぼっくりを使って作るものといえば、まず思い浮かぶのはリースですよね。
シダーローズを使ってリースを作ると花が咲いたような華やかな雰囲気のリースができます。
普通の松ぼっくりと組み合わせてリースを作ってみるのもおしゃれでいいですね。
ブーケ風アレンジ
シダーローズの形をバラの花に見立てて、ドライフラワーなどと一緒にブーケを作るのもおすすめですよ。
スプレーなどでシダーローズを着色すると、より一層バラの花っぽさが増します(●´艸`)
秋のブローチ
フェルトを切って作った土台にシダーローズやリボン、レースを接着剤でくっつけて裏面に金具を付ければ可愛いブローチを作ることもできます。
シダーローズの素朴な質感がナチュラルで上品な雰囲気を演出してくれます♪
秋冬のお出かけにもぴったりです。
ひとこと。
いかがだったでしょうか。ヒマラヤスギの松ぼっくりを保存する際には丁寧に下処理をすることをおすすめめします。
シダーローズとして飾りに使われているバラのような部分は目にしたことがありましたが、その部分が松ぼっくりの先端の一部分だったとは驚きでしたね。
今度ヒマラヤスギを見かけたら松ぼっくりがなっていないか探してみるといいかもしれませんね(*・∀-)☆
スポンサードリンク