「さて、自家製らっきょうでも食べましょうか」と瓶のフタを開けてみると、らっきょうとは思えない刺激臭が…というのはよくある失敗談。手間暇かけて漬けたらっきょうがこれでは、せっかくの苦労が水の泡ですね(´Д`。)
この手の失敗は、らっきょうを漬けた瓶の消毒が不十分な場合に起こりやすいと言われています。つまり、事前にしっかり瓶の消毒について調べているあなたの行動は大正解なのです。
ということで今回は、「らっきょう瓶の消毒方法」についてわかりやすくおまとめしてみました。
前半では小瓶に煮沸消毒について、後半では大瓶のアルコール消毒の方法についてお伝えしておりますので、あなたに合った方法をチェックしてみてくださいね(*・∀-)☆
小瓶は煮沸消毒がベスト!
お鍋に入るくらいの小瓶にらっきょうを漬けるなら、手軽で安心な煮沸消毒がおすすめ。いろいろ準備しなくても良いですし、何よりしっかり殺菌できるので失敗のリスクもぐ~んと下がります。
まずはこちらの動画をご覧ください!
はい、特に難しいこともありませんね。文字通りお鍋で煮沸するだけ。準備するものも、お鍋とざる(布巾)くらいです。
【煮沸消毒のやり方】
① 深めのお鍋にたっぷりと水をはる
水は瓶全体がつかるくらいたっぷり入れるのがポイントです。
② お鍋の中に瓶を入れる
必ず水の状態から瓶をいれましょう。いきなり熱湯に入れると温度差でヒビが入ることがあります。フタは金属製ならいっしょに入れてOKです。耐熱性があるかどうかわからないプラスチックの場合は、後で熱湯をかけるだけにしましょう。
③ お鍋を火にかけて沸騰させる
④ 5分くらい沸騰させ続ける
煮沸消毒はこの「沸騰させ続ける」のがミソです。しっかりブクブクしてください。
⑤ 置き場所を準備する
瓶を引き上げる前に、置き場所の準備をしておきましょう。引き上げてから置く場所がない!ってなると非常に面倒です。ざる(布巾)は必ず清潔なものを用意してくださいね。ここ重要です。
⑥ 瓶を引き上げる
菜箸やトングを使って瓶をお鍋から引き上げましょう。動画でもありましたが、この時何も考えず一気にと引き上げるとトングなどを伝って熱湯が手にかかる危険性があります。
そうならないためのコツは、持ち上げる前に中のお湯を出しておくこと。瓶の中にお湯が入っている状態で瓶を持ち上げてしまうと、一気にトングの方にお湯が流れてきます。なので、焦らずお湯を排出してから、そっと持ち上げるようにしてください。
ここだけ説明がやたら長いのは、わたしが実際にこれで熱い思いをしたからです。想定していないところから熱湯がくるので、一瞬パニックになりました゜*。(*ノД`*)。*°
⑦ しっかりと乾かす
瓶の口を上にして乾かします。瓶自体がかなり熱くなっているので、思っている以上にすぐ乾きますよ!フタは裏返して乾かしてくださいね。両方ともしっかり乾けば煮沸消毒完了です。
大瓶はアルコール消毒で対応!
ここからはお鍋に入らないくらいの大瓶の消毒についてお伝えいたします。梅酒を漬けるためのあのでっかい瓶などがそうですね。冒頭でも書いていますが、あのレベルの瓶はアルコール消毒するのが手軽でおすすめです。
アルコール消毒に関しての動画はありませんが、特に難しい部分もありませんのでご安心ください。まずは、準備するものからみていきましょう!
● 度数の高いアルコール
消毒に使うアルコールは度数がある程度高くないとあまり効果が得られません。身近なお酒でいうと、ホワイトリカーや焼酎を使うことができます。
ホワイトリカーは大体35度くらいですが、焼酎は20度くらいのものもありますので、度数の確認はしっかりしておきましょう。
ちなみに市販されているキッチン用のアルコール除菌スプレーなら45度以上はあるので安心です。迷ったら除菌スプレーで良いかと思います。
● 清潔な布巾・キッチンペーパー
せっかく消毒しても拭くものが汚れていては意味がありません。必ず清潔なものを用意しましょう。
はい、基本的にはこのふたつだけでOK。次は具体的な消毒方法についてを解説します。
【アルコール消毒のやり方】
① 瓶をしっかり洗う
アルコール消毒をする前に余分なほこりや汚れを落としておきましょう。中性洗剤を使ってきれいに洗い、洗剤が残らないようにしっかり洗い流しておきます。
② しっかり乾かす
瓶の内側に水分が残っていると、除菌効果が下がってしまいます。消毒前には水滴が残っていないことを確認しましょう!
③ しっかり手を洗う
拭き上げる時に瓶の中まで手を入れることになりますので、手だけはなく瓶に入る部分は全て洗うようにしましょう。ここは結構重要です。手首までで終わってしまいがちですが、念のために肘下くらいまでは洗っておくと安心でしょう。
④ アルコールで消毒
ホワイトリカー(焼酎)を使う場合は、瓶の中に入れて全体に行き渡らせるようにしましょう。瓶の底にたまった余りは捨ててしまってOKです。アルコールスプレーの場合は全体的に吹きかけるようにします。
⑤ 丁寧に拭き上げる
キレイな布巾・キッチンペーパーで拭き上げます。
⑥ 仕上げのアルコールスプレー
念のために仕上げにアルコールスプレーをかけて、自然乾燥させます。この時は拭かなくて大丈夫ですよ。
⑦ フタも忘れずに消毒
別に最後にしなくても良いのですが、フタは忘れられがちなので最後にもってきました。金属製で煮沸消毒ができそうなら煮沸で、プラ製でよくわからない場合は、アルコールスプレーを吹きかけて丁寧に拭いておくと良いでしょう。
ひとこと。
おつかれさまでした!いかがでしょう、らっきょう瓶の消毒についてはばっちりご理解いただけたでしょうか。
繰り返しになりますが、らっきょうでも梅酒でもこういった瓶詰めの発酵食品を作る時は最初の消毒が非常に重要です。ここを怠ってしまうと、最悪の場合発酵ではなく腐敗してしまいますから。(腐敗だけではなくカビが生えることもあります)
その点、ここまでしっかり読んでくれたあなたならその心配はありませんね。しっかり消毒した後は、張り切っておいしいらっきょう漬けを仕込んじゃいましょうヽ(*´∀`)ノ