生まれた時から関西で暮らすわたしにとって、お好み焼きに天かすを入れることはごく自然なことでした。なので、質問サイトなどで「お好み焼に天かすを入れる意味は?」などという質問を見つけた時にはたいそう驚いたものです。入れない人もいるのか…と。
そう言われてみれば、どうして天かすを入れるのかなんて考えたことなかったので、この機会に天かすについてまとめてみようかと思った次第です。
(`・ω・´)ノ
ということで今回は、「お好焼きにおける天かすの意味+その他諸々」についてお伝えしてまいります!
まず記事前半で天かすの意味について、後半で入れるタイミングや代用できるものなどについても補足してみました。この記事だけで、天かすについてはばっちりですよヽ(*´∀`)ノ
天かすをお好み焼きに入れる意味について
あらためてリサーチした結果とわたし自身の考えをまとめると、以下の5つが天かすの意味であり役割なのではないかという結論に至りました。結論に至るというほど大したものでもありませんが(´ー`A;)
● 生地に味に深み(コク)を与える
天かすが生地に混ざることにより、天かすの油分が生地に溶け出し、生地全体の味が深くなるのです。考えてみると天かすを除けば生地の材料には油を含んでいるものがありませんからね。
さらに言うなれば、お値段の高い高級天かすにはエビやらイカなどが練り込まれており、天かすそのものに旨味が詰まっています。こうした天かすを入れれば、生地の味がおいしくなるのは当然ですね!
● 生地の温度が上がりやすくなる
ご存知の通り、油は水よりも温度が上がりやすいので、混ぜ込むことにより生地の温度が上がりやすくなります。と言うことは、生地の中までしっかり火が通り、焼きムラが少なくなるということにつながります。
● 食感に少々違いがでる
生地に混ぜる場合は、混ぜ込んだ時点で天かすが水分を吸ってしまうので、サクサク感がプラスされるということはないでしょう。しかし、生地自体(小麦粉の部分)の食感と天かすの食感はやはり違うものですから、食べた時に若干ではありますが違いが出るように感じられます。
● 上にのせて焼くとカリカリに
天かすを生地に混ぜずに、上からどばっとのせて焼くタイプの場合はサクサク感がめちゃくちゃアップします。ひっくり返して、お焦げができるくらいに焼き上げると、サクサクを通りこしてカリカリになります。
● 雰囲気が出てテンションが上がる
これは完全にわたしの個人的な意見なのですが、天かすがあるとテンションが上がります。というよりもないとびっくりするくらい下がります。
生地の材料を混ぜるための器に入れた時、そこに天かすの姿がないとどうにもしっくりきません。お好み焼を混ぜるところから楽しむためには、天かすは絵的にも必要な存在だとわたしは思うのです。
天かすは入れるタイミングについて
すでに上で書いてしまいましたが、天かすをいつ入れたら良いのかわからない方のために補足させていただきます。
① 器に入れて他の材料と一緒に混ぜる
おそらく関西ではこれが一般的なタイミングです。小さめの器(深さがほしい)に生地の材料を入れて混ぜるのですが、その時に天かすも加えます。
少し話がそれますが、わざわざこうした器に入れて混ぜるのは、生地に空気を含ませるための工夫です。横にぐるぐる混ぜるよりも上下をひっくり返すようにさっくり混ぜた方がふっくらした生地になります。
また、混ぜ過ぎ防止という側面もあったりします。詳しくは以下の記事を御覧ください(´・∀・)ノ゚
② 具材の上からのせてしっかり焼き上げる
もうひとつが天かすを具材の上からかけるタイプです。このタイミングで使う場合は、生地の材料と言うよりも「トッピング」としての意味合いが強くなりますね(関西風の場合)。ひっくり返して焼く時間を調節することで、表面のサクサク感を調節できるのが特徴です。
個人的には2枚目を食べる時に、1枚目と差を出すために使いたい手法です。2枚目、食べますよね…?
天かすがない時と対処法&代用について
あいにくおうちに天かすがない、または買い忘れてしまったという時の対処法についてお伝えしておきましょう。方法は2つあります。
① 他のもので代用する
よく代用されているのがお菓子の「イカ天(イカ味のフライ)」。小さい袋に5枚くらい入った、イカの形をしたやつです。おつまみコーナーでよく見かけるあれですね。しっかり味もついているので、生地にコクをプラスできるのではないでしょうか。歯ざわりはちょっと気になるかもしれません。
また、スナックの王道「ポテトチップス」もよく代用されています。それこそ味に関して言えばポテチにはかなりの種類があります。どの味を組み合わせるかで新しい発見があるかもしれませんよ!お好みや焼きとじゃがいもの相性は間違いありませんので、基本的にはどの味を選んでも問題ないでしょう。
② 天かすを自分で作る
スナック菓子もおうちにないという場合には、もう自分で天かすを作っちゃいましょう。ゆるめにといた小麦粉を油で揚げるだけなので、そんなに難しいものでもありません。
割り箸を束ねたものに小麦粉をつけて、油にポタポタたらすといい感じに丸く仕上がります。白だしや粉末だしを加えて、味付き天かすを作るのもおすすめです(*・∀-)☆
まとめ。
それでは最後に今回の要点だけを簡単にまとめておきますね!
【天かすを入れるタイミング】
【天かすがない時の対処法】
はい、ここまでしっかり読んでくれたあなたなら、もう天かすについてはばっちりですね。ここで得た知識はお好み焼きパーティーの席で大いに役立つことでしょう!
メンバーの誰かが「天かすってなんで入れるんだ?」などと言いはじめることを願っております(●´艸`)