水筒のお手入れが悪いと、いつの間にかパッキンに黒カビが発生してしまうことがありますよね…。
見た目的にもアレですが、こんな状態の水筒を使うのは衛生的にも不安が残ります。
実は、この手のパッキンについた黒カビはある程度までなら比較的簡単に落とすことができます。「メラミン」でこすったり「重曹&お酢」につけたりすることでするっと取れるんです!
それでも取れないような場合は、「酸素系漂白剤」や「塩素系漂白剤」の力を借りればOKです。
ということで今回は、水筒のゴムパッキンの黒カビが落ちない時の対処法について、詳しく解説していきたいと思います^^
水筒のパッキンの黒カビが落ちない時に試してほしいこと!
それでは早速、水筒のパッキンに発生した黒カビの具体的な落とし方について見ていきましょう!
メラミンでこする
まずはメラミンを使う方法です。厳密に言うとこの段階で落ちる汚れは黒カビというよりも茶渋が変色して黒くなった汚れであることが多いです。
ただ、それ以外の小さな黒カビ(パッキンの内部にまで入っていない)くらいならメラミンだけでも落とすことができるので、汚れの程度が軽い場合はまずメラミンから試してみるのがおすすめです!
落とし方は至ってシンプルで、水で濡らしたメラミンで汚れや黒カビの部分を擦るだけでOK。この時に小さめに細かく擦ると落ちやすいように感じます。
あまり強く擦るとパッキンにダメージを与える可能性があるので、あくまでも優しくソフトに擦り落とすようにしましょう!
重曹とお酢で落とす
次は重曹とお酢を使った方法です!
この方法もメラミン同様比較的軽い汚れに対応した落とし方になります。パッキンの中にまで入り込んでしまった黒カビは落とせないと思うのでご注意ください!
用意するものは…
になります!
【落とし方】
ぬるま湯500ccに重曹大さじ1とお酢大さじ1を混ぜましょう。
注意点としては、湯温が65度以上だと重曹のアルカリ度が強くなってしまい、直接手で触れにくくなってしまうので水温には気を付けてくださいね。
ステップ2:浸け置き
分解した水筒のパーツとパッキンを重曹酢水に2~3時間浸けます。これにより、汚れが浮き上がって落ちやすくなりますよ!
ステップ3:汚れを落とす
十分つけ置きした後、スポンジや歯ブラシを使って汚れを落としていきましょう。細かい部分は綿棒やつまようじが便利ですよ♪
ステップ4:すすぎと乾燥
汚れが落ちたら流水でしっかりとすすぎます。お酢成分の入った水分が残っていると、それがカビの原因になるのですすぎ工程は念入りに行ってくださいね。
すすぎが終わったら軽く水気を切り、完全に乾燥させればお掃除完了です♪
酸素系漂白剤で落とす
もう少し頑固な汚れや黒カビを落とすには、酸素系漂白剤を使ってみましょう。
酸素系漂白剤は塩素系に比べると漂白効果は落ちてしまいますが、安全性も高く、独特の臭いもしないので扱いやすい漂白剤と言えます。
お湯を使うことでより強い漂白効果を発揮するので、実践する時はお湯を使うようにしてくださいね!
用意するものは…
のふたつになります!
【落とし方】
40度前後のお湯500mlに酸素系漂白剤小さじ1を混ぜましょう。繰り返しになりますが、酸素系漂白剤は40度以上のお湯を使う方が効果が高くなります。
40度と言えばお風呂のお湯くらいなので、手を入れてちょっと熱いかなと思うくらいに調節すると良いですね。
ステップ2:漂白液にパッキンをつける
漂白液に水筒のパッキンをつけて15分くらい放置しましょう。
ステップ3:流水で洗い流す
汚れが落ちたらパッキンを流水でしっかり洗い流しましょう。
ステップ4:しっかり乾燥させる
水気を切って乾燥させればお掃除完了です♪
塩素系漂白剤で落とす
ここまでの方法でパッキンの黒カビを落とせない場合は、最終手段である塩素系漂白剤を使ってみましょう。
漂白効果としはかなり期待できますが、つけ置き時間が長いとパッキンに塩素の臭いがついてしまうこともあるので注意が必要です!
用意するものは塩素系漂白剤だけでも良いんですが、より効果を高めたい場合は以下のものをご用意ください!
【落とし方】
キッチンペーパーに塩素系漂白剤を含ませ、ゴムパッキンを覆うようにセットします。
ステップ2:ラップをして15分ほど放置
キッチンペーパーの上からラップをして、塩素系漂白剤がより浸透するように15分程度放置します。
ステップ3:汚れを取る
ラップとキッチンペーパーを取り外して状態を確認します。もしパッキンにまだ汚れがついているようであればメラミンやブラシを使って落としましょう。
ステップ4:洗い流して乾燥させる
パッキンから黒カビを除去できたらしっかりと洗い流し、水分を拭き取って乾燥させればお掃除完了です!
塩素系漂白剤を使用する際には、いくつかの重要な注意点があります。
まず、塩素系漂白剤は非常に強力なため、作業中は十分な換気を行うことが大切です。これにより、漂白剤の強い臭いや有害な蒸気を避けることができます。
また、皮膚への刺激が強過ぎるので、手荒れを防ぐためにもゴム手袋を着用してから作業を行うようにしましょう。
さらに、塩素系漂白剤は酸性の物質と混ざると危険な塩素ガスが発生する可能性があるので絶対に混ぜ合わせないようにしてください。
最後に、塩素系漂白剤はゴムパッキンにのみ使用し、水筒本体や金属部分などには使用しないよう注意が必要です。これらの部分に使用すると、材質を損傷させるおそれがあるのでご注意ください!
水筒のパッキンにカビが発生する原因について
ここからは水筒のパッキンにカビが発生する理由について解説していきます!
この理由を一言でいうと「お手入れ方法が悪い」になってしまうのですが、もう少し突っ込んでお手入れ方法が悪いとどういう状態になっているのかという部分をみていきましょう。
湿気がたまる
まずカビが増殖しやすい環境として必要になるのが「湿気」です。
そういった意味では水筒のパッキンというはかなりの好都合な場所と言えるでしょう。水筒を洗ってパッキンを取り外すことなく乾燥させてしまうと、パッキンの裏には湿気が残ったままとなります。
これがパッキンにカビが生えやすい第一の原因となります!
口の中の雑菌
次に必要なのが「栄養」ですが、これは水筒という時点でクリアしてしまっています。
なぜなら、水筒は口をつけて飲むものなので、そこから口の中の唾液や雑菌が水筒の方へ移動してしまうからです!
そして、飲み口から入ったそれらは当然ゴムパッキン周辺にも付着するので、それがカビの栄養素となってしまうわけですね。
適度な温度を維持してしまう
最後に「温度」の問題もあります。カビはある程度温度が高い方が増殖しやすいのですが、水筒のフタを閉じた状態の場合、高温にならずともある程度の温度は維持してしまいます。
特にパッキンの裏側は密封に近い状態になっているので、余計に温度が下がりにくくなっています。
もちろん使った後だけではなく、温かい飲み物を入れている時にだってカビは増えているかもしれません。
そう考えると、温かい飲み物を入れたまましばらく放置なんてしているとすぐにカビが生えてしまいそうですね…。
水筒のパッキンはカビが生えやすい環境にある
かなりざっくり見てきましたが、このように水筒のパッキン周辺にはカビが発生しやすい状況が整っている場合が多いのです。
なので、水筒を使った後は中だけでなくパッキンも毎回取り外してしっかり洗うというのが重要になってきます。
そして、洗った後は完全に乾燥させてから組み立てるようにしましょう。中途半端に水気が残っているとせっかく洗ってもカビてしまう可能性が上がってしまいますので!
この記事のまとめ
水筒のパッキンについてしまった黒カビが落ちない時は、まずメラミンで擦ってみましょう。重曹とお酢を混ぜたものにつけてみるのも良いですね!
それでダメなら、酸素系漂白剤→塩素系漂白剤の順に試していけば、どこかの時点で落とせる可能性があります。
そこまでやってもあまりにもカビが内部にまで入りこんでいる時は落ちない場合があるので、そういう時は諦めて買い替えた方が良いかもしれません。
黒カビを落とすことも大切ですが、そもそも黒カビを発生させないことの方がもっと重要です!
水筒を使った後はパッキンまで取り外して洗い、完全に乾燥させてから組み立てることで黒カビの発生を抑制することができます。
手間はかかりますが、黒カビを落とすことの方がもっと面倒くさいので、お手入れはしっかりしてあげてくださいね♪