今回は、冷凍できるパンとできないパンの違いについて、わかりやすくおまとめしてみました!
パンを賞味期限内に食べきれないかも…と思った時に思いつくのが「冷凍保存」。しかし、気になるのがどんなパンでも冷凍しても良いのか?という部分です。
結論からお伝えすると、菓子パンや加熱している調理パンは冷凍できますが、一部水分量の多い生の具材が使われているパンは冷凍できません。
というのも、生の野菜やマヨネーズなどの水分量の多い具材は、解凍した時に味や品質が落ちてしまうからです。
つまり、冷凍できるパンとできないパンの違いは、使用している具材にあると考えてOKです!
記事後半では、冷凍できるパンを美味しく食べるための保存方法や解凍方法についてもお伝えしているので、ぜひ最後までチェックしてみてください(*・∀-)☆
冷凍できるパンとできないパンを分別!できない理由も解説!
それでは早速、冷凍できるパンとできないパンについてみていきましょう。
分かりやすいように、パン屋さんなどでよく見かける定番のパンを中心に分別してみました!
冷凍できるパン
冷凍できるパンは…
などの、水分をあまり含まないパンです!
主に菓子パンや加熱済みの調理パンが冷凍できるパンに分類されます。
クリームパンのカスタードクリームも水分が多いのでダメかと思いますが、カスタードクリームは冷凍しても問題ありません^^
冷凍できないパン
一方、冷凍できないパンは…
などの、生野菜やマヨネーズを使用したパンになります。
冷凍できないパンはちょっと幅が広いので、パンの名前ではなく特徴を挙げてみました!
ちょっとややこしく見えますが、要はトマトやレタスなどの生野菜が入ったパンは冷凍できないと考えおいて間違いありません。
調理パン(惣菜パン)の中でも加熱しないタイプのパンが当てはまります。
あと、マヨネーズの判断が難しいところですが、ピザパンのように焼いて水分が抜けてしまっている状態であれば冷凍しても大丈夫ですが、サンドイッチのようにマヨネーズを加熱せずに食べるタイプのパンは冷凍できません。
また、例外としてカットした固形のじゃがいもがゴロゴロ入っているようなパンも冷凍には不向きなので注意が必要です!
冷凍できるパンとできないパンの違い
冷凍できるパンとできないパンの違いについて、再度まとめておきましょう。
冷凍できるパンとできないパンの違いは、解凍した時に美味しく食べられるかどうかがの基準になります。
すでにお伝えした通り、使用されている具材の水分量が重要になってきます。
例えば、くるみパンやメロンパンは水分量の少ない具材やトッピングで作られていますので、冷凍保存ができるパンとなります。
生クリームやマヨネーズを使用したパンは水分量が多い具材を使用したパンのため、冷凍保存ができないパンとなります。
なぜ水分量が多いと冷凍保存ができないかというと、解凍した時に水分と油分が分離してしまうためです。
水分と油分が分離してしまうと、美味しくないと感じてしまうだけではなく、解凍した時に出てきた水分が染み込み、パンがぶよぶよの食感になってしまいます。
また、単純にレタスやトマトのような生野菜を冷凍してしまうと、解凍した時に水分が出てグシャグシャになってしまいます。
これらの理由から、水分の多い具材を使っているパンは冷凍できないパンということになります。
厳密に言うと冷凍できることはできますが、解凍した時に全然美味しくないですよということですね!
冷凍したパンの日持ちについて
冷凍できるパンを冷凍した場合の日持ちについて補足しておきます!
一般的に、冷凍庫で冷凍したパンは2週間を目安に食べるのが良いとされています。
と言うのも、パンに含まれるデンプンは温度の変化によって老化(β化)するので、冷めたごはんやパンはボソボソとした食感になってしまうからです。
また、デンプンの老化は冷蔵庫と同じくらいの温度の2℃~4℃に最も起こりやすいので、冷蔵庫での保存は避けるようにしましょう。
家庭の冷凍庫は、頻繁な開け閉めによって温度変化が起こるので、どのようなパンでもなるべく早めに食べるということが美味しく食べるためのポイントと言えるでしょう!
菓子パンの冷凍はそのままでOK?正しい冷凍方法を紹介!
菓子パンの冷凍は、そのまま冷凍庫に入れるよりも、ほんの少しの手間をかけることで美味しく食べることができます。
ここでは、工程の理由についても簡単に説明しながらご紹介していきますね^^
菓子パンの冷凍保存の方法
まず、冷凍焼けを防ぐためにひとつずつラップで包みます。すでに包装されているパンの場合は、この工程は省いてもOKです。
※ 冷凍焼けとは乾燥によって水分が抜け、空気に触れて酸化してしまうことをいいます。食品の酸化は食感や風味が落ちる原因になるので、出来る限り防ぐ必要があります!
② 密閉できる食品保存袋に入れる
ラップをしたパンをさらに密閉できる袋に入れることで冷凍焼けを防ぐこともできますし、冷凍庫内の整理もできます。
また、袋に冷凍した日付を記入しておくのもおすすめです。
油性ペンで書くのはもちろん、マスキングテープを貼ってそこに日付を書けば、水性ペンやボールペンでも袋に日付を書くことができます。
※ 食品保存袋によっては冷凍不可のものもありますのでご注意下さい。
③ すぐに冷凍する
理想は、急速冷凍をすることです。家庭用の冷凍庫では急速冷凍は難しいと思いますので、冷凍庫の扉をなるべく開けないように気を付けてください。
たくさんの食品を冷凍する場合は、②の工程が終わり次第冷凍庫に入れるのではなく、全て包み終わってから冷凍庫に入れるのがおすすめです。
惣菜パンの冷凍保存の方法
惣菜パンも菓子パンと工程はあまり変わりはありません!
菓子パンに比べて惣菜パンの方が水分を多く含む食材を使っていることが多いので注意が必要です!
繰り返しになりますが、生野菜の他、マヨネーズ、固形のじゃがいもも冷凍には向かないので、使用されていないかどうかよく確認しましょう。
この工程以外は、菓子パンの冷凍の工程と同じになります(´・∀・)ノ゚
② 一つ一つラップで包む
③ 密閉できる食品保存袋に入れる
④ すぐに冷凍する
少し面倒に思えるかもしれませんが、冷凍する時のひと手間が美味しさを保つポイントとなりますので、ぜひお試しください^^
菓子パンを冷凍した場合は自然解凍が基本!
菓子パンの解凍方法は、自然解凍が最も良いとされています。具材にもよりますが、2~3時間程度で自然解凍されます。
夏場の場合は、解凍された具材が腐敗してしまう可能性があるので、常温で解凍するのではなく前日に冷蔵庫に移して解凍しましょう。
惣菜パンの解凍方法も自然解凍が良いのですが、惣菜パンの場合は温めて食べる場合も多いかと思います。
温めて食べる場合のおすすめの方法は、レンジで温めてからトースターで仕上げる方法です!
この方法だと、焼きたてのようなパンを楽しむことができますよ♪
② パンにふんわりとラップをする
③ 500wのレンジでパンを20~30秒ほど温める
④ パンをアルミホイルで軽く包む
⑤ 余熱をしたトースターで3~4分程度焼く
もちろん、電子レンジで温めるだけでも美味しく召し上がれますが、トースターを使うとより食感が良い状態で食べることができます^^
冷凍パンを自然解凍でお弁当にするのはアリ?
冷凍パンは自然解凍が適していることはお伝えしましたが、お弁当にするのはアリなのでしょうか。
結論をお伝えしますと、大アリです!
わたしも実際、冷凍パンをお弁当に持って行っています。
クロワッサンやクリームデニッシュなどの冷凍パンをお弁当にすることもありますし、冷凍した食パンにハムやレタスをはさんで、冷凍パンのサンドウィッチを作ってお弁当にすることもあります。
お弁当として持っていく時のコツは、冷凍庫についてしまっている霜などの水分を取り除いてから食品保存袋に入れたり、お弁当箱に入れることです。
特に冷蔵庫や電子レンジで解凍しなくても、冷凍庫から取り出して持ち運ぶだけで美味しく解凍されるので、時短で手間もかからず大変おすすめです♪
まとめ
以上、冷凍できるパンとできないパンの違いについてお届けしました^^
パンは基本的に冷凍できますが、水っぽい具材の入ったパンは冷凍しても美味しく食べることができません。
つまり、冷凍できるパンと冷凍できないパンの違いは、使用している具材やトッピングの水分量にあります。
この点に注意して冷凍保存すれば、そうそう失敗することはないでしょう!
冷凍した菓子パンを食べる時は、自然解凍するのがおすすめです。惣菜パンの場合は、自然解凍した後、軽くレンジして中まで温め、さらにトースターで焼いてあげると美味しくなります♪
また、冷凍パンはお弁当に持っていくことができ、忙しい朝の時短にもなるのでとってもおすすめです。
ただ、夏場の高温多湿な状況での自然解凍は食品の腐敗や食中毒の原因となりますので、お弁当にするパンは具材を選んでくださいね!
値引きになっているパンや、美味しそうでついたくさん買ってしまったパンも、正しく保存して、美味しくいただきましょうヽ(*´∀`)ノ