油用の温度計を持っていないお料理ビギナーにとって、揚げ物油の温度を知るのは容易なことではありません。レシピを見ても、「180度の油で…」とか書いてありますが、最初は判断のしようもないかと思います。
しかし、カラッとした揚げ物を作るには油の温度を把握しなければならないのも事実。温度を間違えば、ベトベトになるか、真っ黒になるかの2択ですからね…。
そこで今回は、「目で判断する油の温度の測り方・見分け方」についてわかりやすくお伝えいたします!
この記事をじっくり読んでいただければ、
の3つをマスターすることができます!
さらに記事後半には、補足としてそれぞれの温度に適した揚げ物の種類を簡単にまとめておきいたので、良ければ参考にしてみてくださいね(*・∀-)☆
揚げ物油の温度はこうして測るべし!
それでは早速、油の温度の見分け方を見ていきましょう!まずはこちらの動画をご覧ください。今回は味の素さんからお借りすることにしました。
この動画を5回くらい見ていただいて、衣の動き方や菜箸の泡の量をしっかり目に焼き付けてください。何だかんだ言って、それが一番手っ取り早いかと思います。
一応、文章でも説明しておきましょう。
【衣を使った方法】
油を中火で加熱して、頃合いをみて油に衣を数滴落とします。衣の沈み具合と上がってくるまでの時間で判断しましょう。強火で加熱すると一気に温度が上がりますので注意が必要です。
● 150~160度前後(低温)
衣が底のまで沈んで、しばらくして浮き上がってくる状態。
● 160~180度前後(中温)
衣が少しだけ沈んで、すぐに浮き上がってくる状態。ほとんどの揚げ物はこの温度を狙いましょう。衣が底まで沈まないというところが、見分け方のポイントです。
● 180~200度前後(高温)
衣がほとんど沈まず、全体に散るような状態。ここまで温度が上がってしまうと衣だけ色がついて中は生焼けという状態が起こりやすくなります。
【菜箸を使った方法】
菜箸を水で濡らしてから布巾で水気を取り、加熱した油の中に入れます。衣ほど分かりやすくないですので、若干の慣れが必要です。菜箸から上がってくる泡の量や勢いに注目しましょう!
●150~160度前後(低温)
菜箸の先端から細かい泡が静かに上がってくる状態。
●160~180度前後(中温)
菜箸全体から少し大きめの泡が上がってくる状態。
●180~200度前後(高温)
菜箸全体から大量の泡が勢いよく上がってくる状態。
【パン粉を使った方法】
中火で加熱した油に少量のパン粉を入れます。パン粉の広がり具合で判断しましょう。残念ながら動画はありませんでした(´Д`。)
●150~160度前後(低温)
パン粉がゆっくり広がる状態。
●160~180度前後(中温)
パン粉が鍋全体にゆっくり広がる状態。
●180~200度前後(高温)
パン粉が鍋全体に勢い良く広がる状態。
この3つを覚えおけば、まず困ることはないでしょう。中でも菜箸で見分けられるようになると、衣やパン粉で油が汚れないので便利です。
もし実際に試してみて、どうもよくわからんという場合や、もっと楽に温度が知りたいのであれば、油用の温度計を検討してみくてくださいね!
食材ごとの適温をざっくりおまとめ!
揚げ物の食材にはそれぞれ適した油の温度があります。せっかく手間暇かけて作るなら、食材の良さを活かした揚げ方をマスターしましょう。
● 150~160度前後(低温)
ここはしその葉やみつば、ピーマンなどの緑色をキレイに残したい野菜、もしくはさつまいもやれんこんなどのでんぷん質が多めの野菜が適しています。
● 160~180度前後(中温)
繰り返しになりますが、揚げ物の多くはこの中温で揚げると上手に仕上がります。とんかつ、唐揚げ、かき揚げなど一般的な揚げ物はほとんどここでOKです。ただし、コロッケはすでに中身に火が通っているので、高温で揚げると良いでしょう。
● 180~200度前後(高温)
扱いが難しい高温では、水分の多い魚やイカなどの魚介系食材を調理しましょう。水分が多いということは熱が伝わりやすいということですので、短時間の調理でOKなのです。
また短時間で余分な水分を飛ばせることがら、唐揚げの2度揚げにも適しています。
本当にざっくりですが、これくらいを目安に覚えておけば、結構迷わずにすむかと思います。とりあえず、低温から「野菜」→「 肉」→「魚」と覚えれば良いでしょう。
ひとこと。
以上、油の温度の測り方についてお届けしました!
油の温度さえ把握できれば、揚げ物レベルは格段にアップします。最初は難しいかも知れませんが、一度見分け方を覚えてしまえば、この先ず~っと使えますので、ぜひこの機会にマスターしていただければと思います。
それでは、美味しい揚げ物をバンバン作っちゃってくださいねヽ(*´∀`)ノ