ちょっと一息つこうかと水筒に入れてきたお茶(緑茶)を飲んでみると「苦っ!まずっ!!」なんてことがよくあります。何も考えずに熱いお湯で淹れたお茶をそのまま水筒に入れると、大体こういう結果が待っているものです。
実はこれ、緑茶の性質をよく知らないからこそ起こる失敗と言えます。逆に言えば、緑茶の性質をちゃんと理解していれば、まずくなるのを防げるということになります(多少はなりますが)。
スポンサードリンク
ということで今回は、「水筒のお茶がまずくなる理由と対処法」についてわかりやすくおまとめしてみました。
ちなみにわたしは、お茶屋さんで働いていたことがあります。お茶をおいしくいただくことにかけては自信がありますので、ご期待くださいヽ(*´∀`)ノ
水筒のお茶がまずくなる理由はコレ!
水筒に入れたお茶がまずくなる理由には、大きく分けて以下の3つの要因があると思われます。
① お茶が酸化している
② お茶が劣化している
③ 水筒(パッキン)が汚れている
この中で今回のメインテーマとなるのは①の「お茶の酸化」。これは非常に重要かつ、ちょっとややこしいので次の項でじっくりと解説いたします。あとのふたつについては理由も対策もシンプルなので、ここでさらっとお伝えしておきましょう。② お茶が劣化している
③ 水筒(パッキン)が汚れている
「お茶が劣化している」の理由と対処法
言うまでもなくお茶が古くなっているのが原因です。また、飲み口から入った雑菌が繁殖して傷んでしまうということも考えられるでしょう。まずくなるうんぬんの前に、傷んだお茶は飲めませんので、前日に余ったお茶は必ず捨てるようにしましょう。
対処法は、清潔な水筒に毎日新鮮なお茶を入れること、これだけです。非常にシンプルですね。
「水筒が汚れている」の理由と対処法
水筒にお茶を入れると、どうしてもぬめりや茶渋がついてしまいます。その日の夜にでもしっかり洗っておけば何の問題もないのですが、ささっと水ですすぐ程度の日が何日も続けば、茶渋はこびりつき、パッキンにはよくわからない「黒カビ」のようなものが発生してしまいます。
これでは、せっかくのおいしいお茶が台無しです。雑菌の臭いやらカビの臭いと混ざって、劇的にまずくなってしまいます。お茶にとって香りは非常に大切なものですので、水筒の汚れからくる臭いは要注意です。
対処法は、毎日水筒をキレイに洗うことに尽きます。ボトル本体だけではなく、飲み口やパッキンもしっかり洗ってあげましょう。手の届きにくい部分には、泡タイプの洗剤を使うと便利です。この洗剤はわたしも使っているので、自信を持っておすすめできます。
お茶が酸化する理由をざっくり解説!
さて、ここからが重要です。まずお伝えしたいことは、お茶はもともと酸化しやすい性質を持っているということ。
緑茶には抗酸化物質が含まれいるので酸化しにくいものと勘違いしている人も多いようですが、実は、抗酸化物質そのものが酸化することで他の成分が酸化するのを遅らせているというだけで、お茶の中には酸化した抗酸化物質が含まれていることになります。
ややこしくなるので成分の名前はあえて書きませんが、抗酸化物質が酸化すると、苦味や渋みの元となる物質に変化し、お茶の色が茶色く変色していきます。この状態こそお茶がまずくなったと感じる状態です。まずいのは、苦味や渋みが大幅にアップしたことが原因なんですね~。
では、次にどんな時に酸化が進むのか?についてご説明しましょう。
まずは、温度が高い時です。
先程お伝えしたように、もともと緑茶は酸化しやすい性質なので、時間が経つと放っておいても酸化し続けてしまいます。が、これに拍車をかけるのが高い温度なのです。
するどいあなたはもうおわかりかと思いますが、熱いお茶を水筒で保温し、熱い状態を維持するということは、お茶が酸化してまずくなる状態を維持しているということになります。あ~おそろし(-∀-`; )
いかがでしょう、スッキリしましたでしょうか。今回はこの事実をお伝えするのが個人的に最重要ミッションだったので、わたしは結構スッキリしました。でも、まだ続きます。
次に酸化という科学変化について。
酸化というだけあって、お茶は酸素に触れることで酸化していきます。もし水筒の中に余分な隙間があれば、持ちあるいている間に撹拌され、水筒の中でお茶と空気が混ざり合うことになります。これ、お茶が広範囲で空気に触れるということですよね。はい、酸化決定!
以上をまとめると…、
水筒に入れたお茶は、温度が高い状態で、空気に触れまっている
ということになります。そりゃ、酸化しない方が不思議ですね。
はい、ここまでをばっちりご理解いただければ、わたしの目標は半分以上達成されています。なぜなら、後はこの2つの酸化ポイントをあの手この手で回避すれば良いだけなのですから。
詳しい回避方法は次の項にて(●´艸`)
スポンサードリンク
水筒のお茶を酸化させない5つのアイデア!
お待たせいたしました。それでは、水筒のお茶がまずくならないための対処法を5つまとめてご紹介しましょう!どれでも気に入ったものをお試しください!
急速冷却してから水筒へ入れる
別にそんなに熱々じゃなくても良いぞというあなたは、お湯で入れたお茶を冷ましてから水筒に入れていきましょう。そうすれば、お茶が酸化するスピードを抑えられるはずです。
この時に注意したいのは、できるだけ早く温度を下げることです。
具体的には、氷水の入ったボウルに耐熱容器を入れてお茶を注ぎ、周りから一気に温度を下げる方法です。チョコを湯煎するのの逆パターンですね。
もしくは、多少水っぽくなっても良いのであれば、氷を直接入れて温度を下げる手もあります。この場合は、おいしい氷を使ってくださいね!
濃いめお茶を飲む時にお湯で割る
職場にお湯を使える環境があるのであれば、この中では一番おすすめな方法です。
やり方は簡単。お茶をかな~り濃く抽出して、それを急速冷却し、水筒に入れて持っていきます。そして、飲む時にお湯で割っておいしくいただきます。
香りを楽しみたい&あったかいお茶を飲みたいあなたには最適なテクニックと言えるでしょう。
水出し緑茶で持っていく
冷たい緑茶でも全然オッケー!というあなたには、水出し緑茶をおすすめいたします。
日本茶はなにも絶対にお湯で抽出しなければいけないということはありません。おいしい水を使って、ゆっくり抽出すれば、驚くほど甘くてまろやかな水出し緑茶を楽しむことができます。
水出し緑茶の抽出方法については、以前書いたこちらの記事を参考にしてみてくださいね。緑茶を水出しすると、カフェインが溶け出す量も減るので、カフェインを抑えたいという場合にもぴったりです。
ちなみに、水出し緑茶におすすめなのは「甘めの深蒸し茶」です。グラム1000円程度のものならかなりおいしい冷茶になりますよ(*・∀-)☆
参考記事:カフェインレス緑茶の作り方を解説!
お湯とティーバッグを別々に持っていく
違った角度からアプローチするのであれば、水筒にお湯だけ持っていって、飲む直前にティーバッグを入れるという方法もあります。
お茶は抽出する温度によって味や香りがかなり変わりますので、水筒の保温性能が鍵となるでしょう。おいしく抽出するには少し慣れが必要かもしれませんね。
レモン汁(ビタミンC)を滴垂らす
これはリサーチしている時にネット上で見つけた方法ですが、レモン汁をお茶に直接垂らすと酸化防止効果が期待できるとのことです。
レモン汁に含まれるビタミンCに酸化防止効果があるようですね。たしかに、ペットボトルのお茶にも酸化防止剤としてビタミンCはよく入っています。
ただし、入れすぎると味が変わってしまうと思いますので、まずは一滴から試してみてはいかがでしょうか。
この方法は、わたしは実際に試したことがありませんので、豆知識として参考にしていただければうれしいですm(__)m
ひとこと。
おつかれさまでした~!これで水筒のお茶の味に関してはばっちりですね。これまでのようにお茶がまずくなるのは防げるのではないでしょうか♪
あなたが試して気に入った方法があれば、周りのお友達にも教えてあげてくださいね(´・∀・)ノ゚
個人的には、
どちらもちょっと時間はかかりますが、香りと味にこだわるならおすすめの方法です。特に水出し緑茶は本当にまろやかでおいしいお茶になりますので、ぜひともチャレンジしてみてくださいねヽ(*´∀`)ノ
スポンサードリンク