冷凍庫を開けた時「なんか臭うなぁ…」って思うことありませんか?あの臭い、実は冷凍庫に入っているものが原因なんだそうです。そのまま放置しても臭いが消えることはありません。いつかはあなたの手で臭いの原因を取り除かなけばならないのです!
ということで今回は、「冷凍庫の臭いの正体&臭い取りの方法」についてわかりやすくおまとめしてみました。
手軽に使える臭い取りということで、よく重曹を使うというアイデアがブログなどで紹介されていますが、今回はこの重曹の効果についてもくわしくリサーチしてみました。
まずは冷凍庫の臭いの原因について、その後におすすめの臭い取りについて、最後に重曹関連の内容についてお伝えしていく構成になっているので、気になるところからお読みください(´・∀・)ノ゚
冷凍庫の臭いについてざっくりと解説!
冷凍庫の臭いが冷凍庫に入れているものから発生するということはすでにお伝えしましたが、この臭い、実は1種類の臭いではありません。いくつかの臭い成分が混ざりあった、結構複雑な臭いだったりします。(もちろんその家ごとに入れているものが違うので、一概には言えませんが)
というのも、冷凍庫にはいろんな食材が入っているからです。食材がもともと持っている臭いの違いもあれば、食材の状態(冷凍焼けなど)による臭いの違いもあります。これらが混ざり合って、あの独特な臭いが完成されるんですね~。完成してほしくないですけど。あ、食材以外にもビニールの臭いもありますね。
さらに、これらの食材から流れでてしまった水分などがあれば、当然それらも臭いを放ちます。キムチのお汁だったり、お肉やお魚のドリップだったり、気がつかないところで庫内に漏れ出しているかもしれません。
それらの水分は栄養素も含んでいるでしょうから、雑菌も繁殖するかもしれません。そうなれば、またよくわからない臭いがプラスされることになるでしょう。
というわけで、あの臭いはわたしたちが考えているよりも複雑なものなんです(´Д`。)
臭い取りの第一段階はお掃除から!
冷凍庫の臭いを何とかするには、強力な臭い取りを置くことよりも、まずはお掃除をすることが大切です。原因を取り除かない限り、またあの臭いはやってきます。
なので、まずは冷凍庫のお掃除をしましょう。必要ないかもしれませんが、一応簡単な手順だけ書いておきますね(*´ε` *)
中に何が入っているかわからないと整理のしようもありませんので、まずは冷凍庫の中身をざっくりと探索しましょう。それから、必要なものと廃棄してよいもに分類します。いつから入っているかわからないものは危険ですので廃棄する方が無難です。
② 食材を冷蔵庫などに逃がす
まだ使えると判断した食材は、一時的に冷蔵庫に避難させておきましょう。冷蔵庫にスペースがない場合は、事前にクーラーボックスなどを準備しておくと便利です。
③ アルコールスプレーなどで拭き掃除
冷凍庫がからっぽになったら、とりあえず大きめのゴミを取り除きます(あれば)。よくわからない水分の跡などがあれば、キッチンペーパーなどで拭き取りましょう。
この時に汚れた雑巾などを使うと、余計な雑菌がついてしまう可能性があるので、清潔なものを使うことがポイントです。また、取り外せる棚板などがあればシンクで洗ってキレイにしましょう。
見た目がキレイになったら、仕上げにアルコールスプレーなどを使って除菌します。これでお掃除完了です!
しっかりお掃除できたら、この段階でもすでに臭いは軽減されているかと思います。それでも残っているしつこい臭いの対処法については次の項で説明しますね(●´▽`)
冷凍庫におすすめなのは活性炭の脱臭剤。
わたしが冷凍庫の臭い取りとしておすすめしたいのは市販されている「活性炭」を使った脱臭剤です。残念ながら重曹ではありません。
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その理由をご説明しましょう(´・∀・)ノ゚
まず臭いを何とかする方法には、「脱臭」と「消臭」があります。ちなみに重曹は脱臭剤ではなく、消臭剤に分類されます。
脱臭は物理的に(フィルター)で臭いを閉じ込めて臭わなくする方法で、消臭は科学的な反応(中和)を利用して臭いの原因物質を分解してしまう方法です。他にも芳香剤のような他の臭いでごまかしてしまう方法もありますが、今回は冷凍庫のお話なので割愛いたします。
さらに臭いも種類があり、ざっくり言うと酸性(腐敗・酸っぱい系)とアルカリ性(焦げ・魚の生臭い系)に分かれます。
さて、ここからが重要です。脱臭剤は臭いの原因物質そのものを取り込んでしまうので、この酸性やアルカリ性はほとんど関係ありません。
しかし、重曹は違います。
重曹はアルカリ性ですので、酸性の臭いを中和して臭いをおさえる効果はありますが、臭いの原因がアルカリ性だった場合、アルカリ同士なので消臭効果はほとんど期待できないということになってしまいます。
これが、冷凍庫の臭いには脱臭剤をおすすめする最大の理由です。どちらの臭いにも対応できる脱臭剤方がより臭いをおさえられるというわけです(`・ω・´)ノ
それなら酸性のクエン酸も使えばいいじゃないかと言うご意見も聞こえてきそうですが、やはり活性炭の脱臭剤ひとつの方がお手軽です。
たしかにクエン酸を使ったお掃除にも効果はあると思いますが、重曹とクエン酸を両方用意するとなると手間もお金もかかります。脱臭剤はそれほど高いものでもありませんので、コスパを考えるとわたしは脱臭剤に軍配を上げてしまいます。
お掃除した後は、ぜひ活性炭を使った脱臭剤をちょこんと置いてみてくださいね(*・∀-)☆
とりあえずの消臭なら重曹もアリ。
ここまでちょっと突っ込んで考えてきましたので、もう少しライトに考えてみましょう。
「ちょっとでも臭いがましになれば良いんだよ」とか、「魚系の食材は入れませんよ」という場合には、重曹の消臭剤を使うのもよいでしょう。重曹の消臭剤は簡単に手作りできますので、ささっと作ってみてはいかがでしょうか(*・∀-)☆
重曹の消臭剤のポイントは、空気に触れる面積を多くすること。なので、重曹を入れる容器は口の広いものを選ぶと良いでしょう。
また、重曹が古くなってくると消臭効果も薄れてしまいますので、1カ月に1度くらいは中身を入れ替えることもお忘れなく(´・∀・)ノ゚
ちなみに重曹には湿気を取る効果もあります。なので、下駄箱やクローゼットにも使えたりします。そういった意味では重曹はかなり使えるアイテムです。ひょっとしたら、冷凍庫の霜をおさえる効果も期待できるかもしれませんね(これはわたしの意見ですが)。
参考記事:重曹を使った湿気取りの作り方を解説!
参考記事:冷凍庫の霜の原因は空気中の水分だった!
上の方の記事で紹介している湿気取りも今回の消臭剤と同じものです。細かい注意点などもお伝えしているので、よければ参考にしてみてくださいね(σ^▽^)σ
冷凍庫の臭いを予防するためのポイント!
それでは最後に、冷凍庫の臭いを予防するためのポイントをお伝えしてこの記事をおわりにしたいと思います。あと少しですので頑張ってください(ノ `・∀・)ノ゙
冷蔵保存は二重構造が基本!
このブログでは何度も登場している保存方法ですが、食材を冷凍保存する時はラップだけではなく、ラップしたものをさらにフリーザーバッグなどに入れて二重構造にするのがおすすめです。
これは、食材の臭いや水分が冷凍庫内に漏れるのを防ぐだけではなく、食材そのものが冷凍焼けしてしまうのを防ぐ効果が期待できます。万が一ラップが甘かったとしても、二重にしておけばすぐにダメになってしまうこともありません。
また整理もしやすく、冷凍庫内で食材がぐちゃぐちゃになってしまうのも防げますので、冷凍保存の時はぜひともフリーザーバッグを活用してみてください!
こまめに冷凍庫をお掃除する!
こまめなお掃除も臭い予防には重要です。面倒くさいのは十分に承知していますが、汚れてから食材を全部取り出して大掃除するよりも、こまめにお掃除する方が一回の作業量で考えると楽なように思います。
冷凍庫から食材を取る時に汚れが目に入ったら、その場でささっとお掃除する習慣をつけておくと、臭い防止だけでなく衛生的にも良いことは言うまでもありません。この機会にちょこっとお掃除をはじめてみませんか♪
まとめ。
おつかれさまでした~。これで冷凍庫の臭いに関してはばっちりですね。ちょっと臭うなぁと思ったら、この記事を参考に対処してみてください!
まずはお掃除、それから脱臭剤(手軽にいくなら重曹の消臭剤)。
とにかく冷凍庫内を清潔にして、その状態を保つことが大切です。これを機に臭いの根本原因からなくしていく方向で頑張りましょうヽ(*´∀`)ノ