若い頃はそれ程でもなかった人でも、50歳あたりを境にこむら返りになる回数が増えてくるようです。それは、高齢者になるにつれこむら返りになる要因が複数重なることが原因だと言われています。
しかし、歳だからと諦めることはありません。こむら返りになる原因を理解し、ちゃんと対策をすれば予防することは十分可なのです。
ということで今回は、「高齢者がこむら返りになる原因」についてわかりやすくお伝えしていきたいと思います。これを機にあなたの生活の中にある”こむら返りになる要因”を減らしていきましょう!
高齢者がこむら返りになる原因について
他の記事でも触れていますが、こむら返りになる原因は多岐にわたりますので、原因と特定することはなかなか困難です。ただ、高齢者が陥りやすい状況を考えると、いくつか当てはまる要因を見つけ出すことが出来ました。
・運動不足による筋力低下
高齢者で考えられる一番の要因は、運動不足による筋力の低下ではないかと思います。筋力の低下は、筋肉の緊張状態を作り出すと同時に血流量の減少も招いてしまいます。
筋肉が緊張状態になると、ちょっとした刺激でこむら返りを起こしてしまうようになります。また、血流が悪くなるということは、本来届けられるはずだったエネルギーや酸素、栄養素が筋肉に届かず、疲労物質なども溜まってしまうことになります。
このような状態がまた筋肉の緊張を高め、さらに状態が悪くなるという悪循環に陥ってしまうわけですね。
・筋肉の緊張状態による誤作動
筋肉を動かすには、筋肉が上手に収縮・弛緩を繰り返す必要があります。もちろんこれは脳から命令が出ているわけですが、筋肉が運動不足などにより極度の緊張状態にあると、命令を受け取る身体のセンサーが誤作動を起こすことがあります。その結果、収縮したまま固まってしまうこむら返りにつながるのです。
・栄養素不足
こむら返りの原因として有力なのが、ミネラルやビタミンなどの栄養素不足。高齢者になるとどうしても食べる量も減ってきますので、しっかり食べているつもりでも栄養素が不足しているケースがあります。
特にミネラルは筋肉の動きに深く関係しているので、サプリメントなども利用しながら補給することをおすすめいたします。
こむら返りと栄養素の関係についてはこちらの記事に詳しくまとめております!
・脱水症状
先程お伝えした通り、エネルギーや栄養素を筋肉に届けるのは血液です。体内の水分が不足すると血液が流れにくくなり、血流量の低下を招きます。
高齢者の場合、体内の水分が減っていることに加え、薬(高圧薬など)の服用による利尿作用で、思っている以上に水分を体外に排出している場合があります。ですので、喉が乾いたと感じる前から水分をしっかり補給することが大切です。
睡眠中や明け方にこむら返りが起きやすいという場合は、寝る前にコップいっぱいの水を飲むと良いでしょう。
・病気が隠れている場合も
運動もしている、栄養も水分も摂っている。それでもこむら返りが頻繁に起こるという場合は、何かの病気がこむら返りの原因となっているかも知れません。さらに、ふくらはぎ以外の部分でも筋肉の痙攣が確認できる場合は、素人判断せずに医療機関で診療してもらいましょう。
ひとこと
高齢者のこむら返りについて調べてみて初めて知ったのですが、実は60歳以上の6%~8%程度の人がこむら返りを毎晩のように起こしているとのことです。毎晩となるとこれはかなりの負担です。特に睡眠中に起こるこむら返りは寝ぼけているところに激痛ですからたまったものではありません。
中には自分は高齢者だからと諦めいる人もいるかも知れませんが、この記事でお伝えした原因をひとつずつ取り除いていけばこむら返りを防ぐことが出来るのではないでしょうか。
まずは、手軽に出来るところから「こむら返り対策」を始めてみてください((*´∀`))