菜の花といえば、春になると道端や土手に咲く黄色い花ですね。桜と並んで、春の花の代表と言っていいでしょう。
実は、「菜の花」というのはアブラナ科の植物の黄色い花の総称で、「菜の花」という名前の植物は存在しません。
ところで、実はブロッコリーも菜の花って知っていましたか?ということは、菜の花の正体はブロッコリー…かと思いますが、ブロッコリーだけが菜の花なのではありません。
調べてみると菜の花の仲間はブロッコリーだけではなく、身近にある野菜たちの中にも菜の花の仲間がたくさんいるということが分かりました。
では、スーパーや八百屋さんに並ぶ菜の花、あれは何なのでしょう。
それは食用の「なばな」と呼ばれる野菜です。どこに違いがあるのかはっきりしない、なんともややこしい話ですね…。
ということで今回は、「菜の花とブロッコリーの違い&菜の花と同じ仲間も野菜は?」というテーマでくわしく掘り下げて調べてみました(*・∀-)☆
菜の花とブロッコリーの違いはどこ?菜の花は植物の総称!
まず、菜の花という名前の植物存在しない、というのはどういうことでしょうか。
ちょっと田舎の道端や土手に咲いているあの菜の花は、アブラナ科の植物が咲かせる黄色い花の総称なんです。
厳密にいえば花に対する呼び名なのですが、菜の花を咲かせる植物に対する呼び名としても使われています。
つまり、特定の種類の植物の名前ではなかったんですね!
一方、ブロッコリーは輸入物も多く一年を通して出回っている野菜ですが、アブラナ科アブラナ属の植物なので菜の花の仲間の一種です。
いつも食べるのはつぼみの部分で、よく見ると土手で見かけるあの菜の花のつぼみとよく似ています。
収穫せずにおくとあの菜の花そっくりの黄色い花が咲くんですよ((*´∀`))
ちょっと分かりづらいですが、ブロッコリーは菜の花の仲間の一種だけど、その仲間も全部ひっくるめて菜の花と呼ぶのです。
なので、ブロッコリーは菜の花だけど、菜の花=ブロッコリーというわけではない、と言うことになります。
それでは、スーパーなどで売られている菜の花は一体何なのでしょうか。
その多くは日本の古来種である「油菜(アブラナ)」か、食用に品種改良された「なばな」です。
切り花用に栽培していたものを途中で収穫して食べてみたらおいしかったことから改良が進められて普及したのだそうです。
確かに、なばなという表記で売られているものもありますよね。
なばなの中には、花芽を食べる花菜(ハナナ)と、若葉や茎を食べるものがあります。
なばなという名称も特定の品種を指すものではなく、食用の菜の花に対して広く使われている名前なのだそうです。意外とざっくりしてますね。
ちなみに、よく観光スポットになったりする菜の花畑で栽培されているのは、切り花用か菜種油用の品種であることが多いです。
菜種油というのはいわゆるキャノーラ油のことで、花が終わった後にできた種をしぼって食用油にしたものです。
今まで気に留めたことがなかったのですが、我が家のキッチンにあるキャノーラ油のボトルをよく見たら、ラベルに菜の花の絵が描かれてました。
そして、道端や川沿いの土手などに咲いている野生の菜の花は、「セイヨウカラシナ」か「セイヨウアブラナ」がほとんどです。
食べられないこともないようですが、あまりおいしくないそうです。
かわいらしい黄色い花がちらちらと風に揺れるのどかな田舎の春の風景をながめながら「摘んで食べたらおいしいかな」なんて考えたりしたのですが、ちょっと残念です(^^;
菜の花と同じ仲間に入る野菜は?身近な野菜でいっぱい♪
ちょっと調べてみたら、ブロッコリーと同じようにアブラナ科に属する野菜が身近にもいっぱいありました!
などがアブラナ科に属します!
これらが全部菜の花の仲間だなんて初めて知りました。こんなにいろんな野菜たちが同じ仲間とはびっくりですヽ(゚Д゚*)ノ
実際に小松菜やチンゲンサイ、クレソンなどは、春に花径とつぼみが出てなばなとして売られていることもあるそうです。
以前、興味本位で小松菜の切り落とした根っこの部分を庭のすみに植えてみたことがありました。
そうしたら、ぐんぐん成長して菜の花みたいな花を咲かせたんです。
近所のお友達に「菜の花?」と聞かれて「違うよ、小松菜だよ」と答えてましたが、本当は菜の花で正解だったというわけですね。
もう一回植えてみて、今度は開花前に収穫してなばなとして食べられるだろうか…なんて考えちゃいます(●´艸`)
まとめ
菜の花とは、アブラナ科の仲間の植物が咲かせる黄色い花のことです。たまに白い花もあります。大根の花は白いですよね!
ブロッコリーもアブラナの仲間なので菜の花であることに間違いはありません。
でも、ブロッコリー以外にもキャベツや松菜、チンゲンサイなど、菜の花の仲間の野菜が身近にいっぱいあります。
キャベツと大根が同じ仲間というのはちょっと意外ですよね。
そして、スーパーなどで売られている菜の花は、食用に品種改良されたなばなで、さらになばなにもいろいろあるということが分かりました。
地域やお店によって、時期によって、違う種類のなばなが売られていると思います。
いろいろななばなを買ってみて、苦味の強さや香りの違いを食べ比べてみるとおもしろいかもしれませんね。
ちなみに、菜の花の苦味抜きの方法はこちらの記事に詳しくまとめているので、良ければ合わせてチェックしてみてくださいね!
参考記事:菜の花の苦味抜きの方法!苦味を抑えるレシピも紹介♪
ちょっとややこしい内容でしたが、知った以上は誰かに話したくなる話ですよね!
菜の花とブロッコリーの違い、ぜひ身近な人に教えてあげてくださいね^^