おだしの効いたぷるぷる茶碗蒸しを目指し、卵を混ぜ、だしを作り、蒸し上げたのに…どうして固まらないのよっっ!ってことは結構よくあるお話です。
卵料理ってシンプルなんですけど繊細で難しいんです、ほんとに。特に茶碗蒸しは蒸し料理ですからね、コツをつかむまでは火加減や温度調節に苦労する人も多いでしょう。
とは言え、茶碗蒸しが固まらない理由は何も火加減だけと言っているわけはありません。固まらない原因は、他にもいくつか考えられます。
ということで今回は、「茶碗蒸しが固まらない理由と対処法」についてわかりやすくおまとめしてみました。
今は謎だらけかもしれませんが、原因と対処法さえわかればもう恐れることはありません。茶碗蒸しのポイントを理解して、最高の「だしぷる茶碗蒸し」を完成させてくださいヽ(*´∀`)ノ
茶碗蒸しが固まらない理由をざっくりと。
それでは、さっそく結論からお伝えいたしましょう。茶碗蒸しが上手く固まらない理由としては以下の3つが考えられます。作る順番にそって挙げていきますね。
② 具材の中に舞茸を使っている
③ 温度調整が上手くいっていない
茶碗蒸しが固まらないのはこのうちのどれか、もしくはいくつかが重なっているケースが考えられます。ご覧の通り、何となく作ってしまうと起こりやすい原因ばかりです。
何となく混ぜた、何となく入れた、何となく蒸した。茶碗蒸しは繊細なので、何となく作ってしまうと機嫌を損ねて固まってくれないのです。
次の項ではこれらの失敗ポイントを回避するための対処法をわかりやすく解説していきます!
固まらいない時の対処法を解説!
・卵とおだしのバランスが悪い時の対処法
茶碗蒸しを作る時の卵とおだしのバランスは、1:3が良いと言われています。レシピによっては1:2.5となっている場合もありますが、とりあえずは1:3で覚えておくと良いでしょう。
で、固まらない理由はおだしが多過ぎるからです。対処法としては、使っている卵の分量を理解して、おだしの分量をきっちり計ること。Mサイズの卵が大体50ccですので、Mサイズの卵1個を使うのであれば、おだしは150ccという具合になります。
ちなみに、Lサイズの卵なら大体60ccくらいですので、おだしの量を少し増やして180ccにすると良いでしょう。
・具材に舞茸を使っている時の対処法
茶碗蒸しにはよく椎茸が入っていますが、椎茸の代わりに生の舞茸を使ってしまうと卵液が固まらなくなります。と言うのも、舞茸はタンパク質を分解する酵素を持っているので、生のまま卵液に入れてしまうと卵のタンパク質が分解されてしまうのです。
茶碗蒸しは卵のタンパク質が熱で固くなる性質を利用しているので、タンパク質が分解されていては固まりようがありません。
このケースだと、舞茸を使わないというのが一番確実な対処法なのですが、どうしても舞茸を使いたいと場合は舞茸を加熱してから入れると良いでしょう。加熱された舞茸はタンパク質分解酵素が壊れているので、卵のタンパク質が分解されることはありません。加熱の方法は、茹でるのがおすすめです。
・温度調整が上手くいっていない時の対処法
茶碗蒸しが固まる温度は大体80℃~90℃あたり。それより大幅に低くなると固まりませんし、高すぎると「す」が入ってしまいます。
しっかり加熱しているつもりでも、器を入れるタイミングや火加減によっては茶碗内の温度が上がりきらない場合があるのです。茶碗内の温度をしっかり上げるには、しっかり蒸気の上がっている蒸し器に茶碗を入れることが大切です。
蒸し器に入れた後のポイントは火加減です。最初の2~3分は強火で加熱して蒸し器内の温度を上げます。温度が上がった後は弱火にし、温度が上がり過ぎないように注意しながら10分程度蒸し上げればOKです。
弱火と言っても火が弱過ぎると固まるまでに時間がかかってしまい、口当たりが悪くなってしまいます(ねっとりする)。加減が難しいんですが、蒸し器内の温度を高すぎず、低すぎずにキープすることが茶碗蒸しのコツというわけです。ここだけはちょっと慣れが必要ですね。
まとめ
おつかれさまでした。最後に今回の要点を箇条書きでまとめておきますね(´・∀・)ノ゚
茶碗蒸しが固まらない理由は…
の3つが主な原因となっている場合が多い。
対処法としては、
ということになります。
個人的な意見ですが、卵料理も蒸し料理もコツをつかむまでにちょっと時間がかかる部類だとわたしは思っています。前半でも書きましたが、この手の料理はなんとなく調理すると失敗する確率が上がってしまいますので、今回お伝えしたポイントを参考にしながら丁寧に調理してみてください。
しっかり分量を計って、火加減をチェックして、加熱時間をタイマーにセットするだけでも成功の確率はググっと上がります。美味しい茶碗蒸しはもうすぐ目の前ですよ(●´Д`●)