
今回は、苦いズッキーニを食べてしまった場合の対処法やそれに関係する内容を、わかりやすくおまとめしてみました!
ズッキーニを食べたら、思いがけず強い苦味があって驚いたことはありませんか?
と不安になった方もいるかもしれませんね。
結論からお伝えすると、ズッキーニの苦味は「ククルビタシン」という成分によるものです。
この成分が多く含まれるズッキーニを大量に食べると、
などの症状がまれに出ることがあるので注意が必要です。
と言っても食べたら必ずこのような症状が出るというわけではないので、とりあえずの対処法としては様子を見る感じでOKです。
しばらくして何かいつもと違う症状が出た場合は、自己判断せずに病院で診察を受けるようにしてくださいね!
記事本文では、
- 苦いズッキーニを食べてしまった場合の対処法
- ズッキーニの苦味の原因や購入時のチェックポイント
などについても詳しく解説します。
これを機に安全にズッキーニを楽しむための知識を身につけましょう!
苦いズッキーニを食べてしまった時の対処法!食べるとどうなる?

言うまでもなくズッキーニは食べても安全な野菜ですが、強い苦味を感じる場合は要注意です。
すでにお伝えした通り、これはズッキー二に「ククルビタシン」という成分が多く含まれている場合に起こる変化で、この成分を大量に摂取すると下痢や腹痛のような症状を引き起こす可能性があると言われています。
まずはこのククルビタシンについてもう少し詳しく見ていきましょう!
ククルビタシン中毒の症状
ククルビタシンを多く含むズッキーニを食べると、以下のような症状が出ることがあります。
ただし、これらの症状の程度には個人差があり、少量食べただけなら軽い胃もたれ程度で済むこともよくあるので過度に心配する必要はありません。
しかし、大量に摂取すると上記のような中毒症状を引き起こす可能性があるということはしっかり覚えておきたいものです。
どうしてこのような成分がズッキーニに含まれている場合があるのかについては、後ほどお伝えしますね!
症状が出た場合の対処法
もし苦いズッキーニを食べてしまい、その後の体調に何らかの異変を感じた場合は、以下の対処を行いましょう。
まずは水分補給
嘔吐や下痢が続くと脱水症状を引き起こす可能性があります。
常温の水や経口補水液をこまめに摂取し、体の水分バランスを整えましょう。
安静にして様子を見る
軽い胃の不快感程度であれば、無理に食事をせず安静にして様子を見ていれば良いでしょう。
消化の良いものを少量摂りながら、体調の変化をチェックしてください。
症状がひどい場合は病院へ
万が一、強い腹痛や嘔吐、下痢が長時間続く場合は、ククルビタシンによる食中毒の可能性があります。
特に、吐き気がひどく水分補給ができない場合や、下痢が止まらないような場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
大丈夫だろうと素人判断して放っておくのは危険なので、とりあえずかかりつけの病院に連絡してどうすべきかの判断を仰ぐだけでも十分です!
ズッキーニの苦味の原因について解説!原因物質「ククルビタシン」とは?

ここからは、先ほどから何度も名前が出てきているズッキーニの苦み成分であるククルビタシンについて詳しくお伝えします!
ククルビタシンとは?
ククルビタシンは、ウリ科の植物に含まれる天然の苦味成分のひとつ。
害虫や動物から身を守るために植物が生成する物質で、ズッキーニのほか、きゅうりやカボチャにも微量に含まれているのが特徴です。
通常、市場に出回るズッキーニのククルビタシン含有量は少なく、ほとんどの場合、苦味を感じることはありません。
しかし、特定の条件下ではククルビタシンの量が増加し、食べると強い苦味を感じることがあるのです。
そして、この成分は加熱しても分解されないため、苦味のあるズッキーニを調理しても安全にはなりません。
なので、ズッキーニに苦味を感じたら、迷わず食べるのをやめて処分することが大切です!
なぜズッキーニに苦味が出るのか?
ズッキーニが通常よりも苦くなる原因には、いくつかの要因があります。
栽培環境の影響
ズッキーニなどウリ科植物のククルビタシンの含有量は、生育環境によって変化します。特に、水分不足や高温などのストレスがかかると、苦味が増すことが知られています。
遺伝的要因や個体差
すべてのズッキーニが苦いわけではなく、同じ品種でも個体差があります。
ただし、特定の品種や突然変異によって、通常よりも多くのククルビタシンを含むズッキーニができることがあるようです。
周りに育った植物の影響
近くに野生のウリ科植物があると、まれにククルビタシンの多いズッキーニができることがあります。
身近な例を出すと、家庭菜園などで自家採種した種から育てた場合に、このような影響で苦味が強くなることがあるので注意が必要です。
次の章では、苦いズッキーニの見分け方について補足しておきます。
購入時や調理前のチェックポイントを知って、安全にズッキーニを楽しみましょう!
苦いズッキーニの見分け方について解説!チェックポイントは?

ズッキーニの苦みを見分けるポイントを知っていれば、苦いズッキーニを食べてしまうリスクを減らせるかと思います。
これで100%苦みを回避できるわけではありませんが、良ければ参考にしてみてくださいね!
苦みのあるズッキーニを見分けるポイント
苦味の強いズッキーニを見た目やにおいだけで判断するのが難しいですが、以下のポイントに注意すると選ぶ際のリスクを参考になります。
簡単にできる苦味チェック方法
購入後や調理前に以下の方法で苦味を確認できます。もしそれで苦味を感じた場合は、無理に食べずにすぐに廃棄するのが安全です。
もったいないと思うかもしれませんが、体調不良になっては元も子もありません。
もしそれがお店で買ったものだった場合は、お店に相談すれば返品・交換対応してくれる可能性もあるので、とりあえずお店に電話してみてくださいね!
断面の色をチェックする
カットした時に、断面の果肉が変色し黄色やオレンジ色になっているものは苦みのある傾向が強いので注意が必要です。
皮や断面をを少し舐めてみる
ズッキーニは皮の部分に苦味があることが多いので、薄く削いで味見をすると判断しやすくなります。もちろん断面でもOKです!
ズッキーニの苦みについてのまとめ
ズッキーニの苦味は「ククルビタシン」という成分が原因で、大量に摂取すると食中毒のような症状を引き起こすことがあります。
苦いズッキーニを食べてしまった場合の対処法は、水分補給をしながら体調の変化を注意深く観察し、症状がひどい場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
また、ズッキーニの苦味を事前にチェックすることで、ある程度はリスクを回避できます。
見た目やサイズに気をつけ、調理前に少量の味見をすることで安全に美味しく食べることができますよ^^
この記事の内容を参考にして、これからもズッキーニを美味しくいただきましょう!