以前読んだ本の中に、食品添加物がたくさん入っている調味料は品質が悪いというような内容が書かれていました。
それ以来わたしは、調味料を選ぶ時は必ず原材料欄を見るようになりました。そこで気になったのが、醤油に添加されている「アルコール」です。
他のよくわからない添加物は入っていなくても、アルコールだけはよく入っているんですよね。
ということで今回は、「醤油にアルコールが添加されている理由」についてまとめてみました。
アルコールが気になって醤油が選びにくい人の参考になれば嬉しいです(*・∀-)☆
醤油にアルコールが添加されている理由
わたしは最初、醤油の量を水増し(アルコール増し)するためにアルコールが添加されているのだと勝手に思いこんでいました。
しかし、醤油にアルコールが添加されているのにはちゃんとした理由があったのです。(醤油会社の皆様、ゴメンナサイ)
それは、醤油に発生する白カビを防ぐというもの。
醤油に発生する白カビは、醤油の中に一定の塩分濃度とアルコール濃度、そして窒素量(旨味成分)があれば発生を防ぐことができます。
そして、この3つの条件は醤油を作る過程で自然に得られるものなのです。(つまり、アルコールは添加しなくても醤油に含まれているものなんですね!)
しかし、完成した醤油の中にはうまくアルコールが発生せず、アルコール濃度が低いものもあるそうで、そういった醤油に後から必要最低限のアルコールを添加しているとのことでした。
この時添加されるのはサトウキビを原料にした醸造アルコールが多いそうです。原材料がわかるとなんだかちょっと安心しますね。
ここまでわかれば、安心して醤油を選べるかと思います。
アルコール度数や子供への影響について
せっかくなので、アルコールが添加されている理由以外にも、アルコール度数や子供への影響について調べてみました。
まずアルコール度数ですが、普通の醤油が2%~3%程度、減塩醤油で5%程度ということがわかりました。
減塩醤油のアルコール度数が高いのは、塩分濃度が低い分白カビを抑える力が弱くなるので、それをアルコールで補っているとのことです。
アルコール度数3%といえば、低アルコール飲料と同じくらいの度数なのでちょっと心配になりますが、一度に使う量やアルコールの揮発性を考えるとほとんど影響はないそうです。
しかしながら、こういう問題は影響が完全にゼロだと言い切ることはできません。大人は良くても、子供(特に赤ちゃんや幼児)への配慮は必要だと思います。
小さなお子さんに醤油を与える時は、時期や量を守り、加熱調理で完全にアルコールを飛ばしてから使うようにしましょう。その方が安心ですので。
気をつけるべきなのは添加物を多く含む醤油
ここまで読んでいただいて、アルコールの添加され醤油が特に悪いものではないということがおわかりいただけたかと思います。
しかし、こうした醤油の中にも注意しなければならないものがあります。それは、アルコール以外にもたくさんの食品添加物が入った醤油です。
スーパーなどの店頭で見かける激安商品に多いようですが、この手の醤油は風味の乏しさを食品添加物で補っています。
科学的に作られた旨味成分や、酸味料、長持ちさせるための保存料などが含まれているので、安いからといって手放しで喜ぶわけにもいきません。
もちろんそういう商品が全て粗悪品だとは言いませんが、本物の醤油に比べると数段落ちることになってしまいます。
たまに使うのであれば問題ないとは思いますが、個人的にはできるだけ添加物の少ない醤油を選ぶことをオススメします。
特級品を選ばないのであれば、それほど値段も変わりませんしね(´Д`。)
ひとこと。
おつかれさまでした!これでもう原材料名のアルコールという文字に敏感に反応することもなくなりますね。
醤油は毎日のお料理に欠かせない調味料。お料理の仕上がりや健康面を考えてもできるだけ品質の良いものを選びたいものです。
醤油を選ぶ際にはラベル裏の原材料名をチェックして、あなたが納得できる原料で作られた醤油を選ぶようにしましょうヽ(*´∀`)ノ