わたしはよく朝食にバナナを食べるのですが、スーパーでバナナを選ぶ時にいつも不思議に思うことがあります。それは、「この値段の違いはどこからくるのか?」ということです。
もちろん味が違う、高い方がおいしいということはわかっているんですが、今回はもっと根本的な、そうなる理由について調べてみました。
この知識はバナナを選ぶ時に役立つかと思います。ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
バナナの値段の違いは育て方にあった!
結論からお伝えすると、標高の高い土地(500m~800m以上)で栽培されたバナナほど値段が高くなるようです。
バナナは熱帯の植物なので暖かい場所で育てられるわけですが、実は気温に寒暖差のある高地の方が太く甘いバナナに育ちます。
というのも、気温に寒暖差があるとバナナの成長速度がゆっくりになり、その分バナナの糖度が上がるからです。(夜になって寒くなるとバナナの成長が止まり、昼間光合成で作った栄養を身に蓄えるため)
しかし、ゆっくり育つということは収穫までに時間がかかるということです。低地栽培なら約10カ月で収穫できますが、高地栽培の場合は12~13カ月もかかってしまいます。
そうなると、当然その間の人件費がかさみますし、そこに高地から運んでくる費用もプラスされます。このコストがバナナの値段に影響しているというわけですね。知ってしまえばシンプルな話です。
また、今回は詳しく触れませんが、有機栽培や土壌改良など農法自体にこだわった一部のバナナも値段は高くなります。
一方、低価格帯のバナナはこの逆で、そのほとんどが低地栽培されたものです。高地栽培に比べコストが抑えられる分店頭でのバナナの値段も下がります。
とうわけで、店頭に並ぶバナナの値段の違いは、栽培する場所(標高)によるところが大きいことがわかりました。値段の違いの理由がわかっていれば、安さに不安を感じることもなくなるでしょう(´・∀・)ノ゚
よく見かけるブランドバナナについて!
せっかくなので、スーパーなどでよく見かけるバナナブランドの高地栽培ものについてもまとめておきましょう。名前が似ている商品もあって迷いがちですが、一度覚えてしまえばバナナ選びが楽しくなりますよ!
どれも一度は見たことのある名前ではないかと思います。「甘熟王」や「極撰」「スウィーティオ」は特に有名ですね。
このあたりが高地栽培の中でも上位に位置するバナナで、標高でいうと甘熟王が700m以上、極撰・スウィーティオが500m以上で栽培されているものになります。
この下に標高300m前後で栽培されたミドルクラスのバナナがあります。上には出てきていませんが、ドールの「ハッピープレミアムバナナ(250m以上)」やチキータの「ミディオ(350m以上)」が該当します。
ちなみに、お手頃バナナの代表格である「朝のしあわせバナナ」や「ボビーバナナ」などは低地栽培ものだと思われます(標高に関する表記は見当たりませんでした)。
もうひとつ面白い情報をお伝えしておきましょう。
セブンイレブンで扱われている「濃厚旨味バナナ」。このバナナはスミフルの「甘熟王」の名を冠するバナナなんですが、なんと標高1000m以上で栽培された超高地栽培のスペシャルバナナなんです。
甘熟王にはさらに上位に位置する「ゴールドプレミアム甘熟王」というバナナがあるのですが、公式サイトの情報では標高に関しては800m以上での栽培とだけ書かれています(土壌にはかなりこだわっているとのこと)。
しかし、セブンイレブンの「濃厚旨味バナナ」は公式サイトにしっかり標高1000m以上で栽培と書かれているのです。
つまり、わざわざフルーツ専門店にいかなくとも、近くのコンビニで最上位ランクのバナナが買えるのです。ちょっと高地栽培バナナを試してみようかなと思ったら、とりあえずセブンイレブンに行ってみてはいかがでしょうか(*・∀-)☆
ひとこと。
わたしたちの身近にあるバナナ。単純なようで実に奥の深いフルーツであることがわかりました。まさか値段の違いに標高が関与しているとは思ってもみませんでした。やっぱり知るって大切ですね。
それにしても、バナナって面白いです。記事を書いていても、なんといいますか、全種類を食べ比べしたくなるようなわくわく感がありました。
これを機に今後は色々なブランドのバナナを食べてみようかと思いますヽ(*´∀`)ノ