巷ではすっかりデカフェブーム。カフェインの代名詞とも言えるコーヒーに留まらず、緑茶にもその影響は及んでいます。最近ではキリンの生茶シリーズからカフェインレス緑茶が登場して話題を集めていましたね(●´Д`●)
さて、そんなカフェインレス緑茶についての疑問として多いのは、カフェインと一緒にカテキンもなくなってしまっているのではないか?というものです。
ということで今回は、「カフェインレス緑茶に含まれるカテキンはどうなっているのか」について調べてみました。ついでにカテキンという成分そのものについてもまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください!
なかなか面白い情報が見つかりましたよヽ(*´∀`)ノ
カフェインレス緑茶のカテキンついて
結論からお伝えすると、基本的にカフェインレス緑茶の中にもカテキンは含まれています。
ただ、一口にカフェインレス緑茶といっても、どういう茶葉をどのような抽出方法で淹れたかによって、緑茶の中に含まれるカテキンの種類や量に違いが出てきます。ですので、どれでも同じではないという点を、まずご理解いただければと思います。
具体例として、分かりやすいようカフェインレス緑茶を3タイプに分けて考えてみました!
① 普通の茶葉を水出しで淹れたタイプ
水出し緑茶は、熱に溶けやすいというカフェインの性質を逆に利用し、カフェインをお茶の中に溶かさないようにしたものです。ですので、カフェイン以外の成分は普通の緑茶と同じように溶け出しているということになります。
ただ、カテキンにも熱に溶けやすいものとそうでないものがありますので、水出し緑茶の場合は、水に溶けやすいカテキンが多く含まれているお茶ということになります。
⇒ 「水出しで簡単!お家でできるカフェインレス緑茶の作り方」
※ カテキンの種類などについては次の項で詳しく説明しております!
② 製茶の段階でカフェインのみを除去したタイプ
この手の茶葉は、カフェインを除去する段階で通常の茶葉とは成分が変わってしまっている可能性があります。ですので、カテキンは含まれているとは思いますが、どのくらいの含有量かまでははっきり分かりません。いくつかの製品の説明文を読んでみましたが、カテキンの種類や量についての記述は見当たりませんでした(´Д`。)
先程、「基本的に含まれています」と表現したのは、このタイプの茶葉のカテキンがはっきりしなかったからなのです。
量や種類はともかく、カテキンが残っていると仮定して話を進めるとすると、この茶葉をお湯で抽出すれば全てのカテキンが、水で抽出した場合には、水に溶けやすいカテキンがお茶の中に含まれることになります。
③ キリンの「生茶デカフェ」
冒頭でも触れたキリンのペットボトル入りカフェインレス緑茶です。ある意味このお茶が一番わかりやすいかと思います。
このお茶は他のカフェインレス緑茶とは違い、キリン独自の製法でカフェインを除去しているため、カテキンの損失がほとんどないとのことです。公式HPにわかりやすく書かれていました。
ですので、カフェイン抜きで全てのカテキンをしっかり取りたいというのであればこの生茶デカフェがおすすめです((*´∀`))
はい、ここまでの説明でカフェインレス緑茶にもカテキンが含まれていることがご理解いただけたかと思います。ここからは、緑茶に含まれるカテキンそのものについて、もう少し詳しくお伝えしていきます!
緑茶に含まれるカテキンについて
緑茶にはざっくり分けると以下の4種類のカテキンが存在していて、どのカテキンを摂取するかによって期待できる効能が違ってきます。簡単に説明していきますね(´・∀・)ノ゚
① エピガロカテキンガレート(EGCG)
4種類の中でもカテキン含有量の約半分を占めるのが、このエピガロカテキンガレートで、主に抗酸化作用・抗炎症作用などがその代表的な働きと言われています。
緑茶がアレルギーに効果的なのは、このエピガロカテキンガレートが免疫機能の過剰反応を和らげるためなのです。
このエピガロカテキンガレートを茶葉から抽出するには、大体80度以上の温度が必要となりますので、熱いお湯で抽出する必要があります。
② エピガロカテキン(EGC)
エピガロカテキンガレートの次に多く含まれるカテキンで、強い抗酸化力と免疫機能を活性化させる働きが特徴です。免疫機能に関しては、エピガロカテキンガレートと逆になります。
また、エピガロカテキンは水に溶けやすい性質を持っていますので、水出し緑茶との相性は抜群と言うわけです。
もうお分かりかと思いますが、前項の水出し緑茶に溶け出すカテキンとは、このエピガロカテキンのことなんですね(●´▽`)
③ エピカテキンガレート(ECG)
④ エピカテキン(EC)
③と④は①と②に比べ含有量が少ないので、それほど大きな影響力はありませんが、それでも強い抗酸化力を持っている物質と言えます。
緑茶カテキンの健康成分として注目されているのは、主に①と②になりますので、とりあえずこの2つを知っていれば問題ないと思います(*・∀-)☆
カフェインレス緑茶でも妊婦さんは注意が必要
さて、ここまで読んでいただいた通り、カフェインレス緑茶にはカテキンが含まれています。となると、お腹に赤ちゃんのいる妊婦さんには、カフェインレスと言えど緑茶をたくさん飲むことはあまりおすすめできません。
ご存知かもしれませんが、カテキンには妊娠初期に特に必要と言われている葉酸の働きを阻害してしまうというデメリットがあります。また、体内に入ると鉄分と結合してしまい、本来吸収されるはずであった鉄分の一部を吸収できなくなってしまう可能性もあります。
ですから、いくらカフェインレス緑茶だからと言って、何杯も飲んでいると、メリットよりもデメリットの方が大きくなってしまうかも知れません。多くても一日に一、二杯程度にとどめておくほう良いでしょう(`・ω・´)ノ
まとめ
それでは最後に、ここまでの要点を箇条書きにまとめておきましょう!
緑茶に含まれるカテキンには、今回の記事でご紹介したもの以外にも様々な効能があります。健康促進にはぜひとも取り入れたい栄養成分ですね!
カフェインレス緑茶なら夜でも安心して飲めますので、ぜひとも生活に取りいれていきたいものです(σ^▽^)σ