お風呂のすみっこや、蛇口の裏あたりにへばりついている謎のピンク汚れ。もう見慣れているのであまり深くは考えなかったのですが、これって一体なんなのでしょうか?
今までわたしは、「水道水に含まれるなにかのかたまり」とか「ピンク色したやわらかめのカビ」などと適当なところで納得していましたが、今回はこのピンク汚れの正体とちゃんとした落とし方について調べてみることにしました。
その結果をあなたと共有したいと思います(´・∀・)ノ゚
ピンク汚れの正体をあばく!
さっそく正体からあばいてしまいましょう。結論からお伝えすると、このピンクのヌメヌメには以下の2種類の存在が関わっているようでした。
● メチロバクテリウムが主な原因という情報
参考:「実環境におけるバイオフィルムの構造解明と制御」
※ こちらの文献は現在は削除されているようです。
● ロドトルラが原因であるとする情報
これら以外もたくさん見ましたが、大体同じような内容でした。
ということで、このふたつについてちょっと詳しく見ていきましょう(`・ω・´)ノ
まずメチロバクテリウムは、バクテリアなので「細菌」です。カビでありません。細菌なのでひとつひとつは小さくて見えませんが、細胞内にカロテノイドという赤色の色素を持っているので(ロドトルラも)、増えまくって塊になると肉眼でも見ることができます。これがあのピンク汚れですね。
さらに補足しておくと、この細菌は乾燥や薬剤に強いので、そう簡単にやっつけることはできません。擦って洗い流せば目に見えないくらいに減らすことはできますが、実はまだ菌が残っている可能性が高いです。
お風呂をお掃除してもしばらくするとピンク汚れが復活しているのは、残ったメチロバクテリウムが再び増えてしまったということが考えられます。
一方、ロドトルラは「酵母菌」の一種。細菌ではなく菌類(真菌)なので、キノコやカビに近い存在です。が、やはりカビとは違います。
で、ロドトルラの特徴は増えるスピードが早いということ。増える環境が整っていれば、3日もあればあっという間に目に見えるくらいまで増えてしまいます。
ただ、メチロバクテリウムと違い乾燥にはあまり強くないようですので、浴室をしっかり換気して水気を少なくすれば、ある程度増えるのを防ぐのに効果がありそうです。あ、薬剤には結構強いようですのでご注意を(´Д`。)
ちなみに、どちらも人体に害があるような存在ではありませんのでご安心ください。ただし、免疫力が著しく低下している場合や、乳幼児は注意する必要があるようです。
わたしが集めた情報をざっくりまとめるとこんな感じになります。
正直なところ、この2つについては見た目や特徴が似ているので、情報が混ざってしまっているような印象を受けました(例えば、ロドトルラも乾燥に強いと書かれているサイトもあったりします。当記事は信用度の高そうな情報を選んでまとめました)。
ですので、ひょっとしたらちょっと間違っている部分があるかもしれませんので、参考程度にしていただけると幸いです。言い訳くさくてごめんなさいm(__)m
ピンク汚れの落とし方について!
ここからはピンク汚れの落とし方についてまとめておきました(´・∀・)ノ゚
● メラミンスポンジ
何かを使って擦り落とすのであれば、わたしは「メラミンスポンジ」を激推しいたします。わたしはいつもこれです。
ご存知の通り、水だけですっかりキレイになりますし、何より100均で安く買えるのが良いところです。普通のスポンジで落ちが悪いと感じたらぜひお試しください。
● 塩素系漂白剤(強力カビ取り剤)
ネット上の情報によると、ピンク汚れは塩素系の漂白剤にも耐性があるので効果が薄いというような記述を見かけましたが、実際やってみると見た目はキレイになります。
先述したように、目に見えない菌が残っているかもしれませんので、これだけで安心というわけではなさそうですが。でも、キレイにはなります。
わたしの場合は、徹底的に見えなくする場合は「漂白剤&メラミン」、面倒くさい場合は、「漂白剤乱れ打ち」で対処しております。
● 除菌タイプのお風呂洗剤
で、第三の選択肢としてご紹介するのが、ピンク汚れに対応した除菌タイプのお風呂用洗剤です。いつも使っているお風呂洗剤を除菌タイプに替えてお掃除するだけでOKです。
これを三番目にもってきたのは、わたしが実際に使っていないことと、ご紹介する商品がもうすぐ製造終了になるからです(´Д`。)
ちなみにこちらです。
【花王】バスマジックリン 泡立ちスプレー 除菌消臭プラス 本体(380ml)
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はい、お風呂用洗剤では定番中の定番「バスマジックリン」の亜種です。わたしも今回初めて知ったのですが、バスマジックリンにはいくつか種類ありまして、どの汚れに特化しているかによって名前が違うのです。
で、ピンク汚れに特化したバスマジックリンがこの緑の除菌タイプというわけです。公式サイトによると2018年5月に製造終了とのことです。新しい除菌タイプが出ると良いのですが(-∀-`; )
まぁ、ピンク汚れの中身の菌がどれかなんてわたしたちに判断する術はありませんからね。潔くピンク汚れ対応の洗剤を使うのがある意味一番わかりやすい落とし方かもしれません。
公式サイトの言葉をお借りするなら、除菌タイプの洗剤を使うことで、目に見えるピンク汚れを落とすだけではなく、残っている菌も除菌することができるので、ピンク汚れの予防にもつながるとのことです。
ピンク汚れが教えてくれること。
ここまででピンク汚れについてあーだこーだと書いてきましたが、ピンク汚れって悪いところばっかりじゃありません。実は、「ここにはカビが生える可能性大ですよ!」とわたしたちに教えてくれる存在でもあります。しかも、わかりやすく赤色で。
というのも、ピンク汚れが発生する条件はカビが発生する条件(水分・温度・栄養)とほとんど同じであり、カビよりも早いスピードで増えるからです。
もっと言うと、ピンク汚れは水分さえあれば大丈夫的なところがあります。そういう意味ではカビよりもたくましいかもしれませんね。
初期のピンク汚れであれば、先程お伝えしたような落とし方で簡単に除去できますが、パッキンなどにしっかり黒カビが根付いてしまうとなかなか大変です。
なので、ピンク汚れが少しでも目に入ったら、面倒くさがらずにさっさとお掃除してしまいましょう。繰り返しになりますが、除菌することをお忘れなく(`・ω・´)ゞ
まとめ。
おつかれさまでした!いかがでしょう、これでお風呂のピンク汚れについてはばっちりなのではないかと思います。ちゃんと相手のことを知ってしまえば、なんてことはありません。
最後に今回の内容の要点だけを抜き出しておきますね!
【特徴】
【落とし方】
【ピンク汚れはカビサイン】
はい、こんな感じでしょうか。
調べているうちにわかったことなんですが、ピンク汚れの原因でメチロバクテリウムとロドトルラは、わたしたちの身の回りにいる珍しくもなんともない存在です。
ということは、一度しっかり除菌したからといって、その後ず~っとピンク汚れが発生しないかと言うとそんなことはありません。お掃除をさぼっているとまた新しい菌が増えてピンク汚れとなることでしょう。
なので、ピンク汚れが発生する前にこまめにお掃除することをおすすめいたします。先手必勝です。これはわたし自身へのメッセージでもあります。
はい、反省(-公-)