冷凍庫を整理していたら、奥の方から何やら怪しい物体を発見。あぁ、これはずいぶん前に冷凍した上等なお肉じゃありませんか…というのはよくあるお話です。
こういう時に見つけたお肉ってかっぴかぴになっていて「食べられるのか?状態」になっていたりします。冷凍焼けというやつですね。
結論から言ってしまうと、冷凍焼けしたお肉は食べても問題ありません(限度はありますが)。
また、完璧に復活させることはできませんが、こましに復活させる方法や、おいしくいただく調理法などもちゃんとあります。
ということで今回は、「冷凍焼けしたお肉の食べ方・調理法」についてわかりやすくおまとめしてみました(*・∀-)☆
冷凍焼けとはどういう状態?
いきなり、食べられる!と言われても冷凍焼けがどういう状態なのかを理解しないままではちょっと気持ち悪いですよね。なので、そこから先に解決しておきましょう。
冷凍焼けというのは、簡単に言うと、食材の水分が抜けてタンパク質が変化(油分が酸化)して固くなった状態などのことを指します。水分が抜けた部分には空気が入り込むので、そこから酸化していってしまうのです。
ただ、タンパク質の変化といっても腐っているのとはまた違う変化なので、食べられるというわけです。油分の酸化もある程度までならそれほど問題ないかと。
酸化した油分は身の回りにもたくさんありますからね。たまに冷凍焼けしたお肉を食べたくらいではさほど変わらないでしょう(´Д`。)
冷凍焼けしたお肉をちょっと復活させる技
先程お伝えした通り、冷凍焼けしていない状態にまで復活させることは無理ですが、ある程度こましにすることはできます。やり方はとっても簡単なのでご安心ください。
用意していただくのは、お肉と同じ分量の塩水(濃度3%)。3%ってどのくらいだ!?と思ったあなたのために、作り方を書いておきましょう。
水500ccに、塩大さじ1を混ぜる。はい、完成。だいたい海水と同じくらいの濃度ですね。後はお肉の重さを量って、量を合わせればOkです。
その塩水をフリーザーバッグなどに入れて、冷凍焼けしたお肉を漬け込みます。この状態で冷蔵庫に入れて、2日~3日くらい待っていればお肉がこましに復活しています。
浸透圧が関係しているので、お水ではダメですよ。必ず3%の塩水を作って復活させてください。この状態まで戻せば、そのまま焼いて食べてもおいしくいただけます(〃ゝ∇・)ゞ
なので、口当たりは普通のお肉よりもぶよっとした感じになってしまう場合があります。また、ひき肉などの細かすぎるお肉には使えませんのでご注意ください!
冷凍焼けしたお肉をおいしくいただく調理法
それでは次に、冷凍焼けしたお肉をおいしくいただく調理法についてみていきましょう。基本的には味をごまかすための作戦です。
● 味付けを濃くして焼く
味の濃いタレに漬け込んでしまえば、ちょっとした味の違いなどわからなくなります。おそらく最も簡単な方法は、「焼き肉のタレ」に漬け込むことだと思います。
もともとクセのある羊肉用に対応したジンギスカンのタレなどを用いればかなり効果的かと。
● とりあえず煮込んでしまう
焼くよりもさらにわからなくなるのが煮込み料理です。カレーやシチューに入れてしまえばもう安心です。特にスパイスの効いたカレーならなおさら。
和風に攻めるなら、甘辛い「しぐれ煮」なんていかがでしょうか。しょうがの香りが強いですし、完成までにかなり煮込むので、おそらく冷凍焼けのことなど忘れてしまうでしょう。豚肉なら生姜焼きなんかにしてもおいしそうですね。
この方向で考えていけば、冷凍焼けしたお肉といえど使い道はたくさんあるかと思います。ちなみに、わたしはどちらかと言うと煮込み派です。
ここまでの内容を簡単にまとめると、
ということになります(*”・∀・)ノ
ひとこと
おつかれさまでした!いかがでしょう、これで冷凍焼けしたお肉を発見してもオロオロする必要はありませんね。軽く復活させて、おいしくいただきましょう。
とは言え、冷凍焼けを起こさないように保存するのが一番です。これを機に冷凍庫を整理する頻度を少し上げてみても良いかもしれませんね。わたしも頑張ります(*´∀`*)ゞ