安い・うまい・早い(たべやすい)の三拍子がそろった果物といえば、やはりバナナです。その上栄養豊富ときているのだから文句のつけどころがありません。
当然バナナについてちょっと検索すると、バナナの良いところがズラ~っと出てきます。
しかし、メリットばかりを眺めているとデメリットはないのかな?と思ってしまうのがわたしのひねくれた性格です。
ということで今回は、「バナナをのデメリット」についておまとめしてみました。一応断っておきますが、わたしバナナ大好きですよ。いつも家にストックしてありますので(*´ε` *)
健康面で考えられるデメリット!
最初にお伝えしておきますが、この項に書いてある健康面でのデメリットは、バナナを継続的に食べ過ぎた場合に考えられるものです。あくまでもリスクの範囲内とお考えください。
なので、1日に1本くらいしか食べないのであれば、それほど気にしなくても大丈夫だと思います。
ただし、以下に登場する栄養素をお医者さんから控えるように言われている場合はこの限りではありませんのでご注意ください(`・ω・´)ノ
● 尿路結石
尿路結石の原因となる物質のひとつに「シュウ酸」があります。これはほうれん草やたけのこなどの野菜に多く含まれていますが、果物の中ではバナナが特に多く含んでいます。
そして、このシュウ酸を過剰摂取してしまうと、体内のカルシウムと結合して尿路結石(シュウ酸カルシウムのかたまり)になる危険性があるのです。
シュウ酸は水に溶ける性質なので、ほうれん草やたけのこのように茹でて食べる野菜であればそれほど気にする必要はありません。しかし、バナナは基本的には生食なのでシュウ酸をそのまま取り込んでしまいます。これはたくさん食べるとちょっとこわいですね。
しかし、先程お伝えした通りシュウ酸はカルシウムと結びつきやすい性質なので、これを逆手にとれば尿路結石を未然に防ぐことができます。
どうするかと言うと、ヨーグルトなどカルシウムを含んだ食べ物と一緒にバナナを食べるのです。すると、シュウ酸は体内に取り込まれる前にカルシウムと結合するので、食べてもそのまま体外に排出されるというわけです。
何気なくバナナにはヨーグルトというイメージがありましたが、まさか尿路結石を防止してくれているとは思いませんでした。先人の知恵は偉大です。
● 高カリウム血症
カリウムは細胞の浸透圧を維持するほか、心臓や筋肉機能を調節するとても重要な役割を持つ栄養素です(この他にもさまざまな役割があります)。
そんなカリウムも体内に多くありすぎると高カリウム血症という状態になり、上に挙げたような機能を果たすことができなくなってしまいます。
バナナは非常に多くのカリウムを含んでおり、リンゴと比べるとその含有量は約3倍にもなります。バナナを1本食べるだけでカリウムを1日に摂取しても問題ないとされる量の1/4に達してしまうほどです。
このように書くとちょっとこわい感じがしますが、通常であればたくさん摂取しても尿と一緒に排出されるので特に問題はありません。しかし、腎臓の働きが弱くなっている人は注意が必要です。
カリウムはシュウ酸のように食べ合わせでどうにかなる栄養素でもありませんので、腎機能に不安がある場合はバナナをあまり食べないにする方が良いかと思います。食べる場合は、お医者さんに相談してからにしましょう。
● 体を冷やす
バナナに限らず南国系の果物は体を冷やすと言われています。おそらくカリウムの持つ利尿作用が原因のひとつだと思われます。
しかし、一方では加熱調理したバナナなら問題ないという意見もあります。逆に体を温める効果があるというのです。たしかにホットバナナはトロっとしていて体が温まる感じはしますね。
個人的な意見ですが、この手の話はどこまで正しいのかを判断するのが難しい気がします。自分で食べてみて問題なければそれほど気にすることはないと思います。もちろん食べ過ぎはダメですが。
ざっくりですが、大体こんな感じです。
この他、糖尿病も気になったのですが、バナナのカリウムには血糖値を下げる効果があるのでどちらかと言うとメリットの方だと判断しました。
たしかに食べ過ぎればカロリーオーバーになるかもしれませんが、それはバナナ以外でも同じですからね。ちなみに、バナナ1本はご飯お茶碗半分くらいのカロリーです。おやつ感覚でパクパク食べるのは避けたいですね(´Д`。)
それ以外で考えられるデメリットは?
ここからは健康面以外のデメリットについてみていきましょう。
● 傷みやすい(追熟のスピードが早い)
バナナは保存場所や保存方法を間違えるとあっという間に傷んでしまいます。途中までは追熟なのでおいしくなっているんですが、変化するスピードが早いので気がつけば真っ黒になっていることも多々あります。
リンゴのようにある程度放置していても問題ない果物に比べると、扱いが難しい果物と言えるかもしれませんね。
しかし、最初に書いた通り保存場所や保存方法を工夫すれば追熟のスピードを落とすことも可能です。詳しくは別の記事で書こうかと思っていますが、涼しくて風通しの良い場所につるした状態で保存したり、ちょうど良いところで冷凍保存してしまうのもありです。
バナナは接地面から傷んでくるので、お皿などに直接置く場合は曲がっている方を上にして置くと良いでしょう。これだけでもずいぶん違います。
余談ですが、インテリア関係の雑誌でレンジフードにバナナをつるしている写真があったのでまねしてみたら、ガスコンロの熱でどんどん熟してしまい、最終的には根本からちぎれてボトッと落ちてしまいました。
見た目は抜群にかわいいのでオススメなんですが、勝手にちぎれるのは困ります。レンジフードにつるして保存するなら、ある程度寒い季節に限定する方が良さそうです(´Д`。)
まぁ、ちょっと少なめで食べ切れる本数の房を選ぶのがかしこい選択かもしれませんね。
● ガーゼでこせない
なんのこっちゃと思うかもしれませんが、わたしにとってはこれは大きなデメリットです。
というのも、わたしはよく人参やリンゴを使ったジュースを作るのですが、皮ごとミキサーにかけるので飲む前に一度ガーゼでこす必要があります。
しかし、バナナは他の果物と違いドロドロなので、バナナを入れてしまうとガーゼの目が詰まって上手にこせないのです。入れればおいしいのはわかっているのにミキサーに入れられない歯がゆさ。たまりません。
仕方がないので、野菜ジュースを飲みながらバナナを食べるようにしています。別にそれでも良いんですが、やっぱりちょっと悔しいですね。
ひとこと。
おつかれさまでした!
ここまで書いてみて思ったんですが、バナナってほとんどデメリットありませんね。食べ過ぎなければ問題ないことばかりですし、傷みやすいのも工夫次第でどうとでもなります。
やはり、バナナは三拍子そろったすばらしい果物ですね。
強いて言えば、おいしくて食べやすいゆえについつい食べすぎてしまう。これがデメリットと呼べるかもしれません。
いや、でもそれはメリットか…。あぁ、どっちなんだ。゚ヽ(゚´Д`)ノ゚。