暖かくなってくると八百屋さんやスーパーで、皮のついた「たけのこ」を目にするようになります。しかし、この立派なたけのこを一体どう調理したらよいのかが問題です。

熟練の主婦ならいざ知らず、駆け出し主婦にはちょっとハードルが高いような気もしますね。えぇ、見た目も強そうです。

とは言うものの、せっかくの旬の素材であるたけのこを、パック詰めの水煮で済ませるのはもったいない。ここはひとつ、あなたのその手でたけのこを調理してみましょう!


ということで今回は、たけのこの下処理からゆで方(アク抜き)までを誰でもわかるように解説いたします。ちゃんと分かりやすい動画も探しておきましたので、たけのこ初心者のあなたでも心配ありませんよ♪

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下処理~ゆで方までをさくっと学ぶ


難しいことは抜きにして、鬼皮(外側の茶色い皮)がついたたけのこを食べるには、ゆでる前にちょっとした下処理が必要です。

全工程をざっくり言うと、
① 3枚くらい皮をむく

② 根本の硬い部分を削る

③ 上部を斜めに切り落とす

④ 中央に切れ目を入れる

⑤ 糠(ぬか)でゆでてアク抜きをする

⑥ 冷めるまで放置

⑦ 薄皮を丁寧に取り、水洗い

⑦ 調理して美味しくいただく
というような流れになります。


この流れを頭のすみっこに置きながら、こちらの動画をご覧ください。できれば再生時間を早めて3回くらい見ていただくと、よりしっかりと理解できると思います!



はい、いかがでしょうか。知らないと難しいように感じますが、何をしているか知ってしまえば全然難しいものではありませんね。


ただこのゆで方は冷ます時間を含めるとどうしても時間がかかってしまいます。ですので、翌日の食卓に並べる気持ちで前日からアク抜きをしておくと良いでしょう。

たけのこ アク抜き

このように糠をつかったアク抜きは、手間のかかる面倒くさい方法なのですが、たけのこを美味しく食べるためには非常に優れた手法と言えます。

詳しい説明は省略させていただきますが、たけのこのアク・えぐ味の原因となる成分は2種類ありまして、糠はそのどちらの成分に対しても力を発揮します。また、ぬかでアク抜きしたたけのこのは色良く仕上がり、繊維も柔らかくなるという効果まで期待できます。

今でこそ科学的に分析して、どの成分がアクに作用するのかは解明されていますが、昔の人はそれを知らずにこの方法を編み出したのだから驚きです。まさに「先人の知恵」ですね。


さて、アク抜きに必要な材料は以下にまとめておきます!
  • たけのこ … 小3本
  • 糠 … 3つかみ分
  • 赤唐辛子 … 2本
  • 赤唐辛子はお家になければ別に省いてしまってもかまいません。


    最後に保存についてですが、冷蔵保存の場合、水につけた状態で約1週間が目安です。その間毎日水をかえることをお忘れなく!

    ちなみに冷凍保存はあまりおすすめできません。解凍した時にベタ~となってしまって美味しさが半減してしまうからです。

    アク抜きしたたけのこは、できるだけ早く食べてしまうの美味しくいただくポイントです。

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    大根おろしを使った時短アク抜き


    さて、ここまでで糠を使ったアク抜き方法はおわかりいただけたかと思います。時間に余裕があるのであれば、ぜひこの方法でのアク抜きをすすめいたします。

    が、今回はちょっと急いでいるのだ!という場合には「大根おろし」を使った時短アク抜きをお試しください。

    この方法は、大根おろしの絞り汁に1時間ほど漬け込んでから、さっと煮る方法なのですが、冷ます時間が必要ありませんので糠を使ったアク抜きに比べると時間を節約することができます。

    ただ、大根おろしの風味が若干移ってしまいますので、ある程度味の濃いお料理に使うことをおすすめいたします。

    たけのこ アク抜き

    それでは、やり方を見ていきましょう。

    この方法は糠の場合と違って、先にたけのこを過食部だけにしてしまい、それから大根おろしの絞り汁につける手順となります。

    たけのこの切り方については、こちらの動画をご覧ください。過食部だけになったら、使いたいお料理に合わせてさらにカットしておきましょう。浸けこむことを考えると、一口サイズくらいがおすすめです。



    たけのこがカットできたら、大根おろしを作ります。小ぶりのたけのこ1本につき、大根半分くらい使う感じですね。

    大根おろしが出来たら、清潔なガーゼなどで汁を絞ります。目安としては、200ccくらいとれればOKです。その絞り汁に水を200cc加え、さらに塩を5g程度入れると浸け汁の完成です。
    大根おろし汁200cc + 水200cc + 塩5g
    先ほどカットしたたけのこをこの汁に浸けこみ、1時間ほどアク抜きをすればOKです。

    アク抜き後は、1~2分ほど茹でれば食べられるようになりますので、お好みに合わせて調理していきましょう!


    保存については、加熱しない状態だと1日が限度です。大根おろしにつけたものは出来るだけ早く調理するようにしてください。

    加熱したものであれば、糠のアク抜きの時と同様に1週間くらいは大丈夫です。この場合も水につけて冷蔵庫に入れ、毎日水を取り替えましょう。

    ひとこと。


    生のたけのこは掘ってから出来るだけ早くアク抜きをするのがポイントです。時間が経つとたけのこのえぐ味がどんどん強くなってしまいますので。

    時間がある時は、糠でしっかりと。時間があまりないときは、少量を大根おろし汁でささっとアク抜きしちゃってください!


    さぁ、これであなたはもう皮付きたけのこに戸惑うことはないはずです。たくさん並んだたけのを見ても「あら、美味しそうね」とか言いながら手に取ることができるのです。

    これからは思う存分、たけのこ料理を堪能してくださいね♪


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